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help RSS ジョスカン・デ・プレ 《オケゲムの死を悼む挽歌》/ ヒリアード・アンサンブル

<<   作成日時 : 2006/04/29 05:05   >>

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ただただ、美しい“悠久の世界への旅にいざなわれる”・・という表現がぴったりの音楽、演奏です。

岡田暁生氏が、その著書『西洋音楽史』で、
------------------------------------------------------------
「生きていていいのだ。生きて美しい音楽を楽しんでいいのだ。」という安心感−これがルネサンス音楽の最大の特徴である。
------------------------------------------------------------
と述べられています。

そして、

・15世紀の前半のルネサンス音楽に影響を与えたというイギリスの作曲家ダンスタブル
・ルネサンス音楽、いわゆるフランドル楽派の確立者であるギョーム・デュファイ
・フランドル楽派の次世代のヨハンネス・オケゲム
・そして、ルネサンス音楽、最大の作曲家ジョスカン・デ・プレ

のそれぞれの作曲家の音楽を1枚づつに纏めた「ザ・ヒリアード・アンサンブルの芸術」という4枚組みのアルバムが、今、私の目の前にあります。
ルネサンス音楽の出発点からその発展を追える、いわば、聴くルネサンス音楽小辞典。これは、中世の禁欲的だった音楽(聴かれることを前提としない音楽?)が、“本当に美しいものになって行く過程”をおえる、『西洋音楽史』のルネサンスの部分の補完資料としても有用なものです。
しかも、ヒリアード・アンサンブルの演奏ですから、言うまでもなく、どれも素晴らしい完璧なハーモニーを聴かせてくれます。

ただ、4枚組を聴いて、それぞれの曲の良さを語っている時間がないので、この中で、一番好きな作曲家、ジョスカンの曲の入った最後の1枚を今聴いています。
そのまた最後の1曲が、《オケゲムの死を悼む挽歌》(森のニンフ、泉の女神)。これがことに美しいのです。
この曲は、2部に分かれていますが、最初の1部ではテノールが“グレゴリオ聖歌の死者のためのミサ”の旋律をラテン語で歌うのに対し、オケゲムの死を悼んで、詩人ジャン・モリネが書いたフランス語の詩を他の4声が絡み合うように歌っていきます。
2部では、テノール以外がはじめにフランス語の歌詞を歌い、最後に皆でラテン語で「安らかに眠らせたまえ」と歌い曲を閉じます。
6分たらずの中に、ルネサンス音楽の粋が凝縮されたような世界。夜中に聴いていて、どこかに連れ去られそうな感じを受けました。

「美しい音楽を聴くことが罪ではない・・。」
ルネサンスの思想があってこそ、今、我々は、美しい音楽を楽しめる環境にいるのですね。

CHIL-1001〜04

(参考図書)
西洋音楽史 岡田暁生著 中公新書 

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ラッスス(ラッソ)のレクイエム〜ヒリヤードアンサンブル
先日のミゼレーレの記事をきっかけにルネッサンスの音楽について書きます。 ルネッサンス音楽はバロックよりも前の時代です。 主流はアカペラの合唱曲です。 ...続きを見る
★ 音楽と季節の記♪ ☆
2006/04/29 22:06

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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
ジョスカン・デュ・プレ、オケゲム、オブレヒト・・・・懐かしいなぁ。  実は KiKi は2000年頃に NAXOS の Early Music シリーズをせっせと購入してはそれこそ貪るように聴いていました。  当時の KiKi はそれまでのハードワークが祟って体調を崩して自分のキャリアを諦め1年半の休養生活に入っていた時期で、「これからどうやって生きていけばいいんだろう??」(いや、違うな。 「健康体に戻れるんだろうか?」だな)というような自分の将来に対する不安を抱えてこんでいた時期で、これらの音楽にそれこそすがりつくようにして、生きるための「何か」を模索していました。  

この garjyu さんの推薦盤は未聴ですが、今回ご紹介いただいた岡田暁生さんのお言葉、
「生きていていいのだ。 生きて美しい音楽を楽しんでいいのだ。」という安心感
とともにとても印象に残りました。  是非、この曲も聴いてみたいと思います。  素敵なエントリーを拝読させていただいてありがとうございました♪
KiKi
2006/04/29 10:53
おはようございます。garjyuさんのコメント読ませて頂き、このCDが欲しくなってしまいました。kikiさんも持っていらっしゃるとのこと。外出した時、お店に入って、ありましたら買おうと思います。皆様の音楽に対する豊富な知識本当にためになります。これからもどんどん吸収していきたいと思いますので、宜しくお願い致します。
my favorite stories
2006/04/29 11:08
KiKiさん、
『生きている人たちのための音楽』が始まったのが、ルネサンス期だったというのを岡田氏の著書で読んだのは最近でした。(実は、本全体は読んでいる途中です。)
まさに、KiKiさんはそれを実体験されたのですね。

レクイエムの話のとき、ちょっと書かせていただきましたが、レクイエムは、亡くなった人に対してのものであると同時に、それを悼む人たちを慰める音楽であったのだと思います。

garjyu
garjyu
2006/04/29 12:11
my favorite storiesさん、

ルネサンスの音楽も、とっかかりの良いもの、悪いものあるようです。じっくりと聴いていくもの、一聴その美しさに耳を奪われるもの・・。
もし、よろしければ、私が以前にご紹介した、ルネサンス後期の、アレグリの『ミゼレーレ』という曲をまずお聴きになってみてください。これは、後者の代表的なものだと思います。

http://garjyu.at.webry.info/200601/article_42.html

http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=1454287

garjyu
garjyu
2006/04/29 12:21
この記事のCDは知りませんでした。もしかしてレーベルはVirginですか?だとしたらジョスカンとか単体で持っていましたがこういうセットもあったのですね。

ところで話は飛びますが、私はルネッサンスの曲というとなぜか冬から春というイメージがあって、聞くのは11月からクリスマスを経て今ごろまでですが、いかがですか?
ダンベルドア
2006/04/29 23:05
ダンベルドアさん、
私も、昔、ジョスカン単体で持っていたのですが、誰かにあげてしまいました。その後、また欲しくなり、随分探していたものです。
これは、EMI,Virgin音源のものを日本独自企画(新星堂、山野楽器、タワーレコード協賛)による組物で、おととしくらいに出たのを知り、すかさず購入しました。

>私はルネッサンスの曲というとなぜか冬から春というイメージがあって、聞くのは11月からクリスマスを経て今ごろまでですが、いかがですか?

そうですね。教会のヒンヤリとした冷たい響きが冬を感じさせ、また、とくにジョスカンの明るい曲は、花の蕾が芽吹くころの春にふさわしいような気がしますね。

garjyu
garjyu
2006/04/30 00:56

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