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zoom RSS 敬虔なる祈り・・ バッハ ミサ曲ロ短調 / 鈴木雅明 バッハ・コレギウム・ジャパン 他

<<   作成日時 : 2007/11/09 23:46   >>

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劇的にして厳粛なリヒター盤、滔々と流れる歌と慈愛に満ちたジュリーニ盤に加えて、またひとつ、究極の名盤が登場しました。

キャロリン・サンプソン(ソプラノ)
レイチェル・ニコルズ(ソプラノ)
ロビン・ブレイズ(カウンターテノール)
ゲルト・テュルク(テノール)
ペーター・コーイ(バス)
バッハ・コレギウム・ジャパン
鈴木雅明(指揮)


私がここであえて紹介しなくても、バッハの好きな方、BCJの実力を知っている方は、待ちに待っておられたレコーディングであった筈で、もう入手されているか、ウィッシュリストにのせておられるでしょう。そして、これを既に聴いた方は“期待以上の出来”に感服なさっていることと思います。
私が凡百の駄文をブログで“発信”したところで、世の音楽ファンの方々の間に何の“さざなみ”もたてることはないでしょう。
それに、私には、“この名盤”、いや、大天才にして努力の人バッハのこの作品、鈴木雅明とBCJというその音楽の前にひたすら献身的な演奏家たちのことを語る資格すらなどあろう筈もないのです。

ということで、以下、単なる蛇足に過ぎません。ひとりごとを書き連ねているだけです。お許しください。

『この2、3日、このCDの演奏をiPodに入れ、通勤時、帰宅時、就寝時と聴き続けている。今は、これを聴いている時間以上に、充実した時間が他にあるとは思えない。』

『透明なガラスの直方体が、少しづつ時間を置きながら、いくつも上手から下手へ流れていき、それが重なって、クリスタルの宮殿、いや大教会を形づくっていくような演奏。私のような音痴にも、ポリフォニー(多声音楽)の金字塔であるようなこの音楽を俯瞰できるような解釈。1曲目のキリエなどに顕著だが、合唱が、他の聴きなれた演奏だと、レガートで流しているようなところも、器楽的なアーティキュレーション(音楽の修辞法とでもいうのだろうか。この言葉良く使うが、あまり明確な意味を知らない。)で明確な隈取で歌っている。『きいいりええー、れええいそおおん・・』のように。これがポリフォニーの“綾”をはっきりさせることにつながっているのだろうか。』

『器楽合奏、合唱はあくまでも透明でクールな感触である。一方、決して感情過多ではないが、独唱、独奏は結構“歌って”いる。その配分が絶妙だと思う。』

『これは同じバッハの宗教曲とは言え“受難曲”とは違う。鈴木は明らかにそれを意識していると思う。《マタイ》、《ヨハネ》の受難曲でみせたような、劇的な演奏を作っていないからだ。その真意はなんであろうか。これが“典礼”のための“ミサ曲”(ちなみにバッハはプロテスタントで、カトリック典礼のためのミサ曲を書くということには、とても意外なことなのだ。)であるからであろうか?もしくはバッハの“純音楽”の集大成としてのこの曲の背景に“劇”がないということであろうか?リヒターの劇的な演奏とは、全く違う。どちらも名演であることには違いないが、暗く劇的な音楽と明るい音楽とが頻繁に入れ替わるこの曲については、ある種客観的な鈴木+BCJの方が、落差が大きくない分、全体的なまとまりは良いように感じる。』

『なぜ、表面的にはクールなこの音楽と演奏に対して暖かさを感じるのであろうか。ただひたすら天国の高みに登っていくような終曲で・・やはり感動せざるを得ない。』

『1年くらい前のことだろうか。あるCDショップで、見知らぬ方が、その連れの方を相手にBCJのカンタータのCDのジャケットを見ながら、『鈴木雅明は段々、キリストのような風貌になってきたね。』と言っていたのを思い出した。』

『BISだから当然であるが、録音はとても良い。プロデューサーや録音スタッフたちが音楽を本当に愛しているからだろうと思う。』

『このCDを聴いて、感動できる人は、同時に“神”の存在(“キリスト教の神”に限らず。)も信じられるであろう。』
 
バッハ ミサ曲ロ短調 / 鈴木雅明 BCJ@HMV

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鈴木雅明の「ミサ曲ロ短調」
音楽の専門知識がなく、キリスト教徒でもない私だが、バッハの「ミサ曲ロ短調」は、私の「無人島の一枚」の有力候補である。芸術が持つ力を感じずにはいられない、すばらしい作品だ... ...続きを見る
クラシックの海を泳ぐ
2007/12/31 12:46

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コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんは。こちらにコメントするのは久しぶりでございます。

久しぶりにgarjyuさんの熱いレビューを拝見しました。これ、欲しくてたまらないのです。高くてちょっと躊躇しているのですが、これを拝見するに値段の問題ではないということが分かりました。CDショップへ急げ!
dokuoh
2007/11/10 00:31
dokuohさん、コメントありがとうございます。
BISは値段高いのですよね。私はそれが、BISの誇りの証だと思っています。
おっしゃるとおり、値段の問題ではありません。是非、聴いてみてください。
garjyu
2007/11/10 01:10
 こんにちは。
 garjyuさんのひとりごと、とても感銘を受けました。
 その多くは、ロ短調ミサそのものの魅力にも迫るようなもので、何よりもそのことが、この演奏のすごさを物語っているような気がします。
Nora
2007/11/10 12:49
Noraさん、コメントありがとうございます。
Noraさんのようなバッハの声楽曲にとてもお詳しい方にお褒めいただけるとは・・。お恥ずかしい限りです・・。

>ロ短調ミサそのものの魅力にも迫るようなもので、何よりもそのことが、この演奏のすごさを物語っているような気がします。

そうですね。鈴木雅明の著作などからも、鈴木とBCJの“バッハの思い描いたであろう演奏の忠実な再現”への“真摯な姿勢”は伺われますが、演奏そのものが、それ以上に“それ”を物語っていると思います。
Noraさんにも、本CD是非聴いていただいて感想をいただきたいです。
garjyu
2007/11/10 15:53
こんばんは

これは、試聴機で最初の10秒間の音を聞いただけで、間違いないと思わせるものでした。
まだ買っていないのですがもちろんウィッシュリスト入りです。
ダンベルドア
2007/11/11 01:00
ダンベルドアさん、コメントありがとうございます。
最初の10秒からの期待に、充分以上にこたえる演奏です。是非、お聴きください。
garjyu
2007/11/11 07:06
 何度も失礼します。
 実は、少し前に聴いて、型どおりの感想を書いてるのですが、garjyuさんの文章を読み、もっときちっと向き合わなくては、と思いました。
 ありがとうございます。
Nora
2007/11/11 10:42
Noraさん、失礼しました。
ただいま、読まさせていただきました。“内面へ向かう演奏”というのはとてもよく感じられました。
ところで、同時に書かれていたコジェナーのヘンデルとキューバン・バッハは興味惹かれますねえ。
garjyu
2007/11/11 14:47

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