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zoom RSS 整頓された阿鼻叫喚。ショスタコーヴィチ 交響曲第4番 / ラトル バーミンガム市響

<<   作成日時 : 2009/09/13 21:17   >>

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よくもまあ、こんな凄い曲を見事に演奏しきったものです。

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自称でも他称でも、クラシックヲタク(含む私)といわれるような人々に、多かれ少なかれ共通する気持ち、『俺、こんな難しい高級な音楽聴いているんだぜ!』。(えっ、そんな気持ちない?私だけ?そうかあ、失礼しましたっと言いつつ、無理やり話を続けます。)
したがって、クラシック音楽の中でも、“とりわけ難しい”とか“最先端”といった音楽には、『俺、この曲好き!』なんて言うと尊敬されそうな気がするがゆえに、その本来の価値以上に、相対的ファンの数が多いような気がするのです。無調・十二音音楽の諸曲が好例。
マーラーなんかで言うと7番の交響曲あたり、ショスタコで言うとこの4番の交響曲かなあ。いやあ、マーラーの7番もショスタコの4番も、それぞれマーラー、ショスタコの作品であることは違いなく、いわゆる無調・十二音音楽〜20世紀の現代音楽のように、音楽語法的な難しさがあるというのではなく、使っている言語(音楽語法)は普通なんだけれども、“いったい何を言いたいか分からない”的に難しいということなんですけれどね。

で、このショスタコの4番ですが、例によって、第1楽章27分、第2楽章9分、第3楽章26分というように、外形はいびつ。音響的にカッコ良いと思わせるところはあるけれども、高らか響き渡るシビれるテーマや、美しいメロディなんてものは・・ない(と思います)。第1楽章は暗く攻撃的、第2楽章は諧謔的なスケルツォ、第3楽章は、なんとなく明るいようなそうでないような、しかも最後はチェレスタの音で“うにゅうにゅ”とppで終わっていく。そう、暗から明への黄金必勝パターンにはまらない。まあ、一本の筋だけでなりたっているわけでないがゆえに、抽象的で、簡単に構造が分かってしまうものより、深遠さを感じさせ、何度も聴きたくなってしまう・・ということもあるのでしょうね。また、音響的には攻撃的なのに、猪突猛進な妙なイデオロギーにそまっていないのは、多元的な音楽構造のせいともいえるのかもです。
そんな曲ですから、きちんと曲の腑分け・整理が出来た上で、ひとつの思想で頭でっかちにならない普遍的な解釈が出来ている演奏が好ましいものとなるのでしょう。ラトル、そこんところは満点の回答を出してくれています。それもベルリンフィルやシカゴ響などの世界一流のオケとではなく、バーミンガム市響とというのが、彼のオーケストラ・ビルダーとしての腕も証明してくれているんですね。凄いですね。


ラトル ロシア音楽集@HMV

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コメント(2件)

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はじめまして。
「整理整頓」は大事です。
ラトルで初めて4番が分かった気になった理由が分かりました。
4tako
2010/02/12 21:16
4takoさん、コメントありがとうございます。
整理整頓は苦手ですが、整理整頓が行き届いた音楽や演奏を聴くのは大好きです。ラトルは整理整頓上手ですよね。幻想交響曲やマーラーの7番なんかもラトルの演奏すごいです。
garjyu
2010/02/14 02:09

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