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zoom RSS 狂おしさの表現。グリモー / レゾナンス (リスト、モーツァルト他)

<<   作成日時 : 2010/10/26 00:06   >>

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何か満たされぬ思い、切迫感、不安感が、このモーツアルトの短調のソナタの演奏を魅力的にしているのでしょうか?

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・モーツァルト:ピアノ・ソナタ第8番イ短調 K.310
・ベルク:ピアノ・ソナタ Op.1
・リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調 S.178
・バルトーク:ルーマニア民俗舞曲 Sz.56

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出来立てホヤホヤ(2010年9月録音)のグリモー様の新譜で御座います。

グリモー、DGに録音を開始して以来、毎回、独自のコンセプトをもって、興味深い選曲によるアルバムを作成しています。今回は、レゾナンス(共鳴)というアルバム名のもと、モーツアルト、ベルク、リストのそれぞれのソナタ、バルトークの小規模な組曲が取り上げられています。選曲について、素人の私には、今ひとつ、彼女の意図が分かりかねますが、それぞれの演奏は、グリモーらしい鮮烈な印象を残すものでありました。

リストのソナタの大きさと深さ、ベルクのソナタのコク(まるでフルボディの渋味のきいた高級赤ワインのような・・飲んだことないけど)、グリモーは、それぞれをあますところ表現し、かつスリリングに弾ききっていると感じました。ただ、この2曲については、私自身が、まだ咀嚼し切れていないところもあり、他のピアニストの演奏も、聴きなおしながら、もう少し理解・印象を深めて行きたいと思っています。

ということで、冒頭に置かれたモーツアルトです。
グリモーのモーツアルト録音、初めてではなかったでしょうか。
第一楽章最初の装飾のかかった一拍目から引っかかるような特徴的な出だし、そして何かを追い求め、また何かに追いかけられるような緊張感・・、心の奥からかき乱されるようです。これモーツアルトなの? 
私は、以前に紹介した彼女の弾いたラフマニノフの演奏を思いおこしました。
第ニ楽章の遠くをみつめるようなまなざし、再び切迫し、なのに流れるように紡がれる第三楽章も素晴らしい。
いわゆる、典型的、古典的なたたずまいのモーツアルトとはちがうかもしれませんが、これは、私にとって、今後このイ短調ソナタを聴いていく上で、絶対にはずせないものになりましたね。

最後のバルトーク。これは、ヒョウキンだけれど、どこか悲しく懐かしく切ない音楽ですが、これもまた、グリモーのタッチの優しさ、間の取り方のセンスの良さから、小品ながらも聴きものになっていると思います。
童話の朗読のBGMなどにも良いかも・・というか、それはもったいない使い方かな。

最後に、ミーハーな蛇足ですが、ブックレットの5ページ目に、森のなかで一本の木に寄りかかるグリモーの写真(白黒)があるのですが、これが、絵画のように美しいんですね。カラーのポスターにしてもらえないかなあなどと思った私でした。

グリモー / レゾナンス@HMV



ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番「皇帝」
ユニバーサル ミュージック クラシック
グリモー(エレーヌ)

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
お久しぶりです。
グリモー良いですよね、先日タワーでこの新譜を見かけたのですが、ベルクとバルトークが聴きたくて、買いたかったんですが、持ち合わせがなくて見送ったんですよ。
モーツァルトも素晴らしければ買いですね。
ピースうさぎ
2010/10/31 17:22
ピースうさぎさん、コメントありがとうございます。
グリモーは端正さと野性を併せ持った凄いピアニストなのではないかと思います。
ここでのモーツアルト、良い意味で、安心して聴いていられない演奏です。
garjyu
2010/11/01 09:30

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