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zoom RSS 真面目に洒脱。ショスタコーヴィチ 交響曲第1番、9番 他 / チェリビダッケ ミュンヘンフィル

<<   作成日時 : 2010/12/17 03:27   >>

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軽妙だといわれている曲を、真面目に、緻密に演奏したことによってみえてきたものは何だったんでしょうか。

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・ショスタコーヴィチ:交響曲第1番
1994年6月2日、3日

・ショスタコーヴィチ:交響曲第9番
1990年2月9日

・バーバー:弦楽のためのアダージョ
1992年1月19日、20日

ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
セルジュ・チェリビダッケ

ミュンヘン、ガスタイク


年末だから第九を聴かなきゃね!
よし、第九のCDはと・・。あったあった。
CDプレーヤーにセット、スタートっ。
始まりは静かに・・じゃないな?
ヒョウキンなメロディがでてきた。おかしいなあ。

・・これ、ショスタコの9番じゃないか!(わざとです。)


ご存知のように、ショスタコーヴィチは15曲の交響曲を書いています。ロマン派以降の作曲家では、同じソ連系のミャスコフスキー27曲、アメリカのホヴァネス67曲なんて破格なのもあるけれど、ビッグネームに限れば、一番多い部類といってもよいでしょうね。

さて、ベートーヴェン、シューベルト、ブルックナー、ドヴォルザーク、マーラー、ヴォーン=ウィリアムズ・・みんな、9番が実質“最期の交響曲”なんですよ。

ショスタコはいかにして、この“第九の呪い”から逃れたのか。
それは、この9番の交響曲の軽さにあった・・なんて良く言われてたりします・・よね?

「その軽妙洒脱な曲想は、第二次世界大戦の戦勝気分に加え、“第九”ゆえ壮大な交響曲を望んでいたソビエト政府当局の思惑に肩透かしを食らわせたと同時に、死神をも煙にまいたのでした。」というお話。

しかし、ショスタコさん、死神は煙にまけたのだけれども、当局の意向に沿った曲を書かなかったかどで、ジダーノフ批判なんてのにあったりして・・。政治は死神より恐ろしいということでありましょうや。

今宵は、そんな9番の交響曲と、もうひとつの軽妙洒脱な青年時代の傑作1番、それに、なぜかサミュエル・バーバーの『弦楽のためのアダージョ』の入った、チェリビダッケ/ミュンヘンフィルのCDを聴いてみました。


・最初聴いたとき、9番、1番という順番のプログラムで、アンコール『弦楽のためのアダージョ』という演奏会のライヴだと思ったのだが、よくよくデータをみたら、3曲の録音は全く別の日だった。

・チェリビダッケ、プロコフィエフの曲はライヴでも接したことがあり、何となく『古典』や5番などは十八番のイメージがあったが、ショスタコはどうだろう。録音では、モノラル時代、ベルリンフィルと『レニングラード』なんて大物を録音してたりもするようだが、シュトゥットガルト放送響、ミュンヘンフィル時代を通じ、残っているのはここにあるものだけではないか?

・チェリビダッケ / ミュンヘンフィルのコンビということで、精密さ、情報力の多さ、全体設計の見事さなどの点で、演奏は3曲とも言うまでもなく素晴らしい。

・9番は、やや遅めのテンポながら、小気味良さを減退させることはない。ただ、曲自体がそれほどポリフォニック(多声的)でないのでチェリビダッケ・マジックが通用せず、2楽章や4楽章での謎めいた部分も彫りの深さまでにいたらず、この曲に新たな魅力を感じるまでではなかったと言えば傲慢になるであろうか。
もしかしたら、この曲には、もっと、軽薄な演奏の方があうのかもしれないなど思ったりもする。初演者ムラヴィンスキーの録音は残っていないようだが、果たして彼は、どのような演奏をしたのであろうか。

・1番は、9番と同様の小規模な曲であるが、若き天才のやりたいことが横溢した、アイデア満載の曲である。チェリビダッケが、そのアイデアのひとつひとつを種明かししてくれるようで、曲と演奏のマッチングは素晴らしく感じた。

・バーバーのアダージョは、この曲に対してありがちの、ことさら『心を精一杯込めました。』といった演奏ではない。冷静で、テンポもチェリビダッケにしては早め、ゆれも少ない。がゆえに、この曲の雰囲気というか、本質をあらわにしているのではないか。
ビブラートを抑えつつもチューニングの行き届いた弦の音は、まさに燻し銀の音色。聴き始めは、その温かみに『少し、曲のイメージと違う。』と感じたのだが、曲が終わりに近づくにつれ、雪降り積む冬景色がたち現れてきた。何にもしてないようなのに、少しづつのカーブの積み重ねが大きなアーチを描くといったような、深謀遠慮にもとづく凄い演奏。

ショスタコーヴィチ 交響曲第1番、9番 他 / チェリビダッケ ミュンヘンフィル @HMV

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