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zoom RSS 暗から明へ。オネゲル クリスマス・カンタータ / コルボ グルベンキアン財団管&合唱団

<<   作成日時 : 2010/12/23 03:15   >>

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ペシミスト、オネゲルの力作を合唱の権威による演奏で。

画像


・クリスマス・カンタータ

ジル・カシュマイユ(Br)
スサナ・オリヴェイラ・テイセイラ(A)
文芸クラブ児童合唱団
ニコラス・マクネアー(org)

グルベンキアン財団管弦楽団&合唱団

ミシェル・コルボ(指揮)

1989年、リスボン


知る人ぞ知る、知らない人は全然知らないフランス6人組の中でも、重厚、晦渋な作品で有名なオネゲル。
ところで、ロシア5人組は中学校の音楽の時間で習ったけれど、フランスの6人って誰が入っているんだっけ? オネゲルの他に、プーランクでしょ、ミヨーでしょ・・、サティは違うの?後3人は誰だか分からんわ。
→フランス6人組@Wikipedia

そんな地味なオネゲル(どんなんや。)、一昔前は超描写音楽の好例として「パシフィック231」なんていう管弦楽曲ばかり有名だったんですが、スイス系フランス人にも関わらず、敬虔なプロテスタントで、幼い頃からバッハの教会カンタータに親しんでいた彼の本領は、宗教的題材による大規模声楽作品、劇的オラトリオ「火刑台上のジャンヌ・ダルク」、交響的詩篇「ダヴィデ王」、独唱・合唱・管弦楽のための「死の踊り」なんかにあるのは、これも知る人ぞ知るところですね(実は『知る人ぞ知る』というのは、ほとんど知られていないときに使う言葉なんですけどね。)。
クリスマス・カンタータ、その中でも、知る人ぞ知る(また出た)逸品です。

オネゲル最後の作で、いわば白鳥の歌。第二次世界大戦中に台本作家の自殺で一度は作曲を断念したものの、受難曲の降誕の部分だけを病床で完成させた。全体は三部からなり、人間の絶望からはじまり、次にキリストの降誕が歌われ、神への称賛で終わる。とくに第二部ではイエスの誕生を告げるバリトン・ソロに続いて、五つのクリスマスの歌が、ドイツ語、ラテン語、フランス語など次々と異なる言葉で登場し、イエス・キリストの誕生日を喜びあう。聞こえてくる旋律は、バッハでおなじみのルター派のコラール、グレゴリオ聖歌、そして有名な賛美歌《きよしこの夜》!
(200CDアヴェマリア 学研より)


ホラー、サスペンス映画の幕開けにこそふさわしいような、閉塞感、不安感をもたらすオルガンの不協和音から、十字架を背負ったキリストの道行きを想起させるような合唱。何が始まったのだろうと、動揺してしまいます。初めて聴く方は、『これがクリスマス・カンタータなの?』と戸惑うこと必至です。私などは、この曲が、当初、受難曲として構想されたものだと知ったとき、得心したものです。
徐々に氷山が溶け出していくような場面のあと、雲の隙間から陽光がさしてくるような少年合唱、感動的です。
深々としたバリトン・ソロに続いてクリスマスの歌が、次々と折り重なるように歌われます。こういった、誰でも知っているようなメロディが、大管弦楽、大合唱で歌われると、こっぱずかしかったり、イタい感じがしたりするケースもあるのですが、オネゲルは、歌を重層的に重ね、対位法的に処理をすることで、それを脱しています。
オケとオルガンによる楽しい祭からオヤスミにいたるまでの終盤も、余韻の残る良い音楽です。

前半の暗い重苦しい場面がなければ、クリスマス・シーズンに、もっと頻繁に演奏されるのでしょうけれど、前半の音楽こそオネゲルらしかったりするんですよね。

今日、聴いたのはコルボ盤。私、これしか持っていません。
前半のえぐりなんかは、普段オケを振りなれている指揮者の方が劇的・効果的にこなすのかなあ・・とか、合唱の精度ももう少し詰めることが出来るだろう・・とも思わないではないですが、曲の良さを、十分に伝えてくれる好演だと感じました。

ただ、演奏などには全く関係ないのですが、私の持っているこの盤は、ちょっと不良品です。
「ダビデ王」、「死の踊り」、この「クリスマス・カンタータ」、「復活祭の讃歌」が収録された2枚組のCDなのですが、1枚目と2枚目のレーベルが逆に貼られています。その上1枚目の収録曲が「ダビデ王」「復活祭の讃歌」、2枚目「死の踊り」「クリスマス・カンタータ」が正解なのに、ブックレットにもレーベルにも、1枚目「ダビデ王」、2枚目「死の踊り」「クリスマス・カンタータ」「復活祭の讃歌」と表記されています。あまりポピュラーな曲ではないので、このミスちょっとまずいのでは?(曲を間違えて認識してしまう?)
現在販売されているものでは、修正されているでしょうか?

オネゲル クリスマス・カンタータ / コルボ グルベンキアン財団管&合唱団 @HMV

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