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zoom RSS 華麗なる聖母像。 プーランク スターバト・マーテル / 小澤 バトル ボストン響

<<   作成日時 : 2010/12/06 23:39   >>

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シンフォニックで聴き応えのある名作を、小澤の棒、タングルウッドの合唱、バトルのソプラノで。

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Stabat Mater

1. Stabat Mater dolorosa
2. Cujus animam gementem
3. O quam tistis
4. Quae maerebat
5. Quis est homo
6. Vidit suum
7. Eja, Mater
8. Fac, ut ardeat
9. Sancta Mater
10.Fac, ut portem
11.Inflammatus et accensus
12.Quando corpus

Kathleen Battle

Tanglewood Festival Chorus
Boston Symphony Orchestra

Seiji Ozawa


スターバト・マーテルも3日目です。そろそろ息切れかと言うと、そうでもありません。
同じ歌詞を持ち、『磔刑に処せられたイエスの傍らにたたずむ、哀しみの聖母』という主題は同じものの、それぞれ作曲された時代が違い、曲想も様式も全く異なるものを聴いて、関心し、『勉強になるなあ。』と思いこそすれ、飽きることはありませんねえ。
ひとつのテーマをもって、いろいろな作曲家の作品を聴いていくというのは、圧倒的な歴史的厚みを持つクラシック音楽を鑑賞するにおいての、醍醐味のひとつと言えるものでしょうね。

ということで、本日はプーランクのスタバトを。

・“フランス近代のモーツアルト”と言われるプーランクは、軽妙洒脱な音楽性から、室内楽などに傑作が多いが、シンフォニックな作品や、このスターバト・マーテルやグローリアなど、宗教作品も多く残している。

・ソプラノ独唱、合唱、2管のオケのための“スターバト・マーテル”は1950年の作品。
ほほう、第二次世界大戦後に書かれたものなんだな。結構最近だ。その割に、ゲンダイオンガクっぽい、難解さは皆無だな。昨日聴いたシマノフスキなんかと比べても、随分分かりやすい曲調だと思う。

・全12曲の構成(スターバト・マーテルは、純粋なミサ、レクイエムなどの作品とちがって、作曲者が、20節の歌詞の繰り返し、楽曲への配分を自由におこない、曲の構成がそれぞれバラバラである。)。
wikipedia によると、プーランクは、楽譜でそれぞれの曲の間を指定しているらしい。ちょっとトリビア。


以下、例によって、この曲の印象を箇条書きで。

・1曲目の出だしの悲しく重々しい音楽から引きずり込まれる。
合唱の悲痛な歌を、オケが巧みに、しかもうるさくなることなく支える。短いが、とてもとても印象的。

・2曲目、いきなり嵐が吹き荒れる。短いがとても印象的な音楽。管楽器が最後ppで吹きさっていくところもセンスが良い。

・3曲目、敬虔な祈りのようなアカペラ女声合唱の出だしが美しい。

・4曲目、明るい! 高原へハイキングに行ったときのような爽やかな曲想。スタバトでこんなのあり?

・かと思うと5曲目ではまた嵐。金管の楔がカッコ良い。

・6曲目にして、ようやくソプラノ独唱が登場。ただ、その歌うメロディは、美しいというよりは不安げ。

・7曲目、明るく前向き。オケがズンズンと音楽を煽っていく。

・8曲目、敬虔な祈りの合唱再び。

・9曲目、エキゾチックかつ荘厳な冒頭の合唱に続き、スピード感のあるシンフォニックな音楽が続く。

・10曲目、深刻さを感じさせる音楽。途中のソプラノ独唱が加わる。

・11曲目、ティンパニの乱打に導かれる嵐。突如静まり、祈りの合唱が始まり、それが高揚していくが、

・12曲目、全ての総括。厳かかつ、敬虔で、感動的な大団円。
ソプラノの独唱が出てくるところで涙が出てきてしまうのだなあ。

・全体的な雰囲気は、スタバトにしては派手目か? でも、うるさすぎたり、下品になったりはしていない。
スタバトのオペラチックなものの筆頭がロッシーニのものだとすると、シンフォニックなものの代表が、このプーランクのものか。


・今日聴いた演奏は、グラモフォンの小澤盤。タングルウッド音楽祭の合唱団というのは、常設のプロ団体ではないのであろう。少し荒い感じがする。昨日のショウ指揮のシマノフスキのカップリングもこの曲で、ショウ盤の合唱の方がうまい。
一方、オケのエグリの鋭さは小澤盤の方が上か?

・何にせよ、今回この盤を選んだのはバトルの独唱があったから。
この曲、ソプラノ独唱の活躍する場面はとても少なく、しかもそんなに華やかに目立つ場所ではないのだけれど、とにかくバトルが歌い出すと場の雰囲気が変わる。モノクロの映像がいきなりカラーになるような雰囲気といって良いだろうか。
だから、バトルが歌っているものは、たとえ出番が少ないものでも聴き逃せない。

プーランク スターバト・マーテル / 小澤 バトル ボストン響 @HMV

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