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zoom RSS 暖かさと包容力と。モーツアルト レクイエム / ジュリーニ フィルハーモニア管弦楽団・合唱団 他

<<   作成日時 : 2011/02/12 23:03   >>

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厳しすぎない、やわらかい暖かさを感じる、大人(たいじん)のレクイエム。

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・モーツアルト:レクイエム(ジュスマイヤー版)

1 入祭誦
2 キリエ
3 セクエンツィア(続誦) 怒りの日
4 セクエンツィア(続誦) ラッパは驚くべき音を
5 セクエンツィア(続誦) 恐るべき御稜威輝く王よ
6 セクエンツィア(続誦) 思い出してください, 慈しみ深いイエス様
7 セクエンツィア(続誦) 呪われた者は退けられて
8 セクエンツィア(続誦) その日は涙に暮れる日
9 奉献誦 主イエス・キリスト
10 奉献誦 賛美の生け贄と祈りを
11 奉献誦 これ、アブラハムとその子孫に
12 サンクトゥス(聖なるかな)
13 ベネディティクトゥス(祝福されますように)
14 アニュス・デイ(神の小羊よ)
15 聖体拝領誦(久遠の光が)

リン・ドーソン、ソプラノ
ヤルト・ヴァン・ネス、アルト
キース・ルイス、テノール
サイモン・エステス、バス
フィルハーモニア管弦楽団 & 合唱団

カルロ・マリア・ジュリーニ

1989年


ブックオフで手に入れたThe Great Collection of Calssical Musicの1枚、250円也。

ジュリーニは、一番好きな指揮者(生では一回しか接したことがありませんが。)です。
晩年の遅すぎると非難の対象になりがちな数々の録音に対しても、当初はとまどったものの、何度も聴くうちにジュリーニの大きな包容力のある深みのある表現に、ほぼ全面的に信服するにいたっています。
とくに、声楽を伴う大曲、バッハのロ短調ミサブラームスのドイツ・レクイエムシューベルトのミサ曲第6番などは、聴けば、間違いなく大きな感動を与えられるものとして、私にとって、いわゆる座右の名盤と言えるものです。

しかし、なぜか、同時期録音のモーツアルトのレクイエムのCDは購入しなかったのです。何でだろう?
多分、当時私の思い込んでいたこの曲へのイメージ、古典派の佇まいを超えた暗く激しい慟哭の音楽・・といったものと、晩年のジュリーニの到達したゆったりとしたテンポなのに、弛緩なく、優しさと歌に満ち、ある種の達観すら感じさせるスタイルとは、相容れないと思っていたのかと推察します(まあ、過去の自分の思いを推察するというのも妙なものですが。)。

で、今回、このCDを聴いて、やはり、優しさと歌に満ち・・といった思ったとおりのジュリーニの演奏が繰り広げられていたなあということと、しかし、これはこれで、モーツアルトのレクイエムのひとつの名演であるには間違いないなということが確認できました。

同じジュスマイヤー版をつかった伝統的なスタイルでは、厳しさ、暗さ、重さ、鋭さも持った名演としてベームの録音(とくに私は、ウィーン交響楽団とのDVDが、定評あるウィーンフィルとのCDより、凄いと思います。)があります。そんなベーム盤と比べるまでもなく、ここでのジュリーニの表現は、甘く暖かいものです。同じゆっくりなテンポなのに・・。

怒りの日では、強弱のつけ方など、良く聴くとアグレッシブなところもあるのですが、残響の多い録音ともあいまって、全体の印象としては遅いけれどあまり重くない、きつさの少ない“怒り”の表現がなされていると感じます。

トゥーバ・ミルム(ラッパは驚くべき音を)冒頭の、エステスの見得の切り方は大げさな感じがします。その後に続く各歌手の歌もちょっとオペラチックです。ある意味トゥーバ・ミルムだけ、レクイエム全曲から浮きかねないようなきわどい演奏です。しかし、ジュリーニは、各歌手に対する、個々の表現においての統制の手綱は緩めつつ、全体的な視点は失うことなく、最後は美しくまとめ、次の曲へ違和感なくつなげます。

歌の人ジュリーニのラクリモサ(涙の日)が素晴らしいのは言うまでもないですが、ダレがちなオッフェルトリウム(奉献誦)以降、特に、実質的にモーツアルトではなくジュスマイヤーの曲といえるサンクトゥスからの3曲も、慈しみに満ちた素敵な演奏になっています。要するに全曲にわたって弱点が少ないのです。

ジュリーニの献身的で大きな懐を持ち、暖かみの勝った、ちょっと異色のモツレク、疲れた心には、身に沁みるかも。

モーツアルト レクイエム / ジュリーニ フィルハーモニア@HMV


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