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zoom RSS 天国に続く階段。ブラームス ドイツ・レクイエム / アーノンクール ウィーンフィル

<<   作成日時 : 2011/04/30 23:51   >>

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美しく透明で、斬新さ先鋭さに加え、響きの深さと構えの大きさ、宗教的感興ももつ、他に追随することを許さない名演奏。

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ブラームス ドイツ・レクイエム

ゲーニア・キューマイアー(ソプラノ)
トーマス・ハンプソン(バリトン)
アルノルト・シェーンベルク合唱団
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

ニコラウス・アーノンクール

2007年12月, ウィーン、ムジークフェラインザール


昨日未明、従妹が亡くなりました。十分若い歳、両親を残して・・いわゆる逆縁です。スキルス性の胃がんというもので、病気がわかってから、亡くなるまで1ヶ月半足らずでした。ちょうど、あの地震の直後に食欲が極端に落ちたので、当初、周りは、精神的なものかなと軽く考えていたのですが、入院して検査してみると、もう手遅れの状態だったとのことです。

彼女は、ごくごく幼い頃に、階段から落ちたおりに頭を打ち、打ち所が悪く、脳の発達に障害を残してしまいました。ゆえに、幼さ無邪気さを持ったまま、大人になりました。周り・・親戚一党は、彼女をお姫様のように扱いました。だから、わがままなところもあった。けれど、彼女はとても明るく、みなの愛を受け入れ、そしてそれに素直に答えてくれました。彼女は、人の優しさを映す試金石のような存在だったのです。

私が、思春期といわれるような歳のころ、ごく短いあいだでしたが一時期、彼女が、ひとつ屋根の下に住んでいたことがありました。歳のあまり離れていない彼女もやはり、思春期だったのでしょう。私のことを意識しているようで、昼寝をしている私の枕もとに忍んでくるようなことがありました。それを、疎ましく思った私は、母と叔母に、そういうことにないように抗議をしました。とくに叔母に対しては、とても思いやりのないことを言ってしまったと、今でも、本当に、そのときの自分のことがイヤになります。
そんなことがあって、従妹に対して、正面を向いてキチンと話が出来るようになったのは、本当に自分が、名実ともに中年のオジサンになってからかもしれません。こっちは、中年のオジサンですが、彼女の方は、精神年齢も、外見もほとんど変わってないかったんですね。

そんな彼女が、余命幾許もないと聞いたときは、本当にショックでした。
以降、一ヶ月あまり、いろいろな人が、彼女を見舞います。普通の大人なら、これほどの見舞いの多さが、逆に自分の重病を気づかせることになるでしょうが、彼女は、心から、見舞い客を歓迎するのです。愛を愛で返せる純粋さを持ち続けました。

私は、その場には、居合わせませんでしたが、後半はやはり激痛が続くこともあったようで、
「何で私だけ、こんなに痛い思いをするの。先生助けてください。」
ということを叫んだと聞いています。

ただ、逝くときは穏やかに眠りながらでした。今は、優しい寝顔を皆に見せてくれています。
叔母は、
「このまま家において置きたいね。」
なんてことを言っていました。

今、通夜から帰ってきて、ドイツ・レクイエムを聴いています。
彼女のためではありません(ちなみに彼女は、J-POP党でしたからね。)。
自分の贖罪と、精神の安定を得ようとして・・なんでしょうね。

演奏の感想を長々と書くほどの、気力は、今、私にはありません。
ただ、数々の非難や中傷を蹴散らしながら、先鋭さと実験精神を不屈の精神で貫いてきたアーノンクールが、いまや、誰からも文句のつけられようのない、誰よりも深みと繊細さを持った音楽を作っていることに、最上級の敬意を払いつつ、ゆっくりと、この音楽に身を浸しています。

ブラームス ドイツ・レクイエム / アーノンクール ウィーンフィル@HMV

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