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zoom RSS これぞ大河の流れ。シューマン 交響曲第3番『ライン』/ ジュリーニ ロスフィル

<<   作成日時 : 2011/07/20 00:13   >>

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恰幅良く、歌に満ち溢れた王道の名演。

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シューマン 交響曲第3番『ライン』
ロサンゼルス・フィルハーモニー管弦楽団
カルロ・マリア・ジュリーニ

録音 シュライン・オーディトリアム、ロサンゼルス
1980年12月

恒例の(?)テンシュテットの激演からのリハビリ、『ライン』についてはジュリーニとロスフィルの録音に致しました。

さて、シューマンというとオーケストレーションが下手というのが定説で、この『ライン』でも、実演に際しては、結構指揮者がそのスコアに手を入れることが多いやに聞いております。
そんなんで、ジュリーニも、マーラー校訂のスコアにあるアイデアを、かなり採用しているらしいです。音痴な私には細かいところ聴き取れないんですが、それゆえにか、この録音ではとても下手なオーケスレーションとは思えない、充実した響きが聴かれます。

1楽章の冒頭から、安心して身をゆだねられる大きな音楽が奏でられます。瑞々しい弦の歌、木管のやわらかい響き、金管のゆとり・・素晴らしすぎます。
ブラインドで聴いたら、どこぞのヨーロッパの名門オケの演奏だろうと思うことでしょう。このような美しい音を、アメリカのオケ、しかももっともヨーロッパ的といわれているボストン響でも、繊細なアンサンブルのクリーブランド、米国トップレベルのシカゴ響、フィラデルフィアではなく、それまで、いかにもアメリカのオケだったロスフィルから引き出したジュリーニはやっぱり凄い。

もうひとつ、2分前後(と8分半前後)のところであらわれる、弦を切り詰めるようなフレージングは、超カッコ良いので、聴き逃さないで欲しいところです。フィルハーモニアとの旧盤では、ここまで特徴的にはやっていなかったですし、私が聴いた限り、他の指揮者の録音でも聴かれない表現です。ジュリーニには珍しい“見得切り”ですが、無茶苦茶嵌っています。

2楽章はゆったり気味で始まりますが、盛り上がるところの目の詰まった響きで、音楽がとても充実して聴こえます。

3楽章も、木管も弦も、明るく音で、あくまでも美しく歌われます。『裏に何か怖いものが見え隠れする』テンシュテットの演奏とは、違いますな。

4楽章は、1楽章とともに、この交響曲のキモでしょう。短調の険しい音楽を、どこまでも暗く重く、慟哭の歌で満たすことも出来るのですが、ジュリーニは、意外にも結構速めの、しかし速すぎずないテンポで、音楽を前に前に進めていきます。音の密度はとても高く、響きは充実しています。音色は明るめかもしれませんが、それゆえに、音楽の暗さを救っているように感じます。こういうやり方もあったか〜。

終楽章も、弦も金管もたっぷり鳴らし、こじんまりしがちな音楽をおおらかにつくっていますね。

いやあ、久しぶりに聴きましたが、ほんとにいい演奏だったわあ。


ジュリーニ・イン・アメリカ Vol.1 〜ロサンゼルス・フィル編 @HMV

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