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zoom RSS 青春浪漫。ブルックナー交響曲第4番『ロマンティック』 / ムーティ ベルリンフィル

<<   作成日時 : 2011/07/22 01:02   >>

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音色が暖かく、スケールも十分。魅力たっぷりのヒューマニスティックなブルックナーです。

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ブルックナー:交響曲第4番変ホ長調『ロマンティック』(ノヴァーク版)

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
リッカルド・ムーティ

録音:ベルリン、イエス・キリスト教会
1985年11月4-7日

ベルリンフィルでブルックナーの4番の交響曲(以下“ブル4”)を聴くシリーズの4回目(えっ、いつシリーズになったの?)となりました。

私の知る限りですが、ベルリンフィルのブル4、ステレオ期以降のメジャーレーベルによる正規録音には、次の8枚があるようです。

ヨッフム      1965年
カラヤン     1970年
カラヤン   1975年
テンシュテット  1981年
ムーティ(当盤) 1985年
バレンボイム   1992年
ヴァント     1998年
ラトル       2006年

同じオケといっても、ヨッフムとラトルの録音の時差は40年以上。同じメンバーはほとんどいないでしょうし(65年当時20歳で入団していれば2006年に61歳・・、何人かは残っている可能性あるかしら。)、この50年の間に世界的にブルックナーの演奏頻度は格段にあがり、その時代なりの一般的な演奏態度(どんな楽譜を使うか、どういうテンポが適当か)などもかなり変化している筈で、そうなると同じオケで、指揮者の演奏解釈の比較なんて意味があるのかしら?と思うむきもありましょうが、そもそも、音痴な私、細かい聴き分けなどは出来ないのです。
フルトヴェングラー(ニキシュ?)の治世当時から、世界 NO.1 にして独墺系オーケストラの代表格であるベルリンフィルの演奏するブルックナーに駄演があるわけもなく、極上のサウンドに酔いしれつつ、何となく、それぞれの印象をユルく語る・・といういつものスタンスは、変わらないのでお許しいただきたく。

で、今回は、ついこのあいだ、6番の交響曲とのカップリングの再発盤を手に入れたばかりのムーティのものです。
そもそもこの録音、イタリアの歌う熱血漢ムーティと、大蛇のたうちまくりの独墺田舎大自然交響曲との相性は如何に?!・・というように構えて聴くべき“奇演”、“珍演”を期待すべきものでなく、発売当初より、我が国のブルックナー啓蒙の第一人者、宇野コーホー先生が絶賛していたものなんですね。
ずっと聴きたかったのですが、たまたま、これまでその機会がなかっただけ。今回も、たっぷりこの曲を満喫させてくれる名演奏に、大満足でございました。

1楽章から美しく溶け合ったサウンドとたっぷりとしたテンポで聴かせてくれます。カラヤンと同じく、教会での録音ゆえのやわらかい音なのでしょうか。EMIのものなのに、とても良い音に聴こえます。
イン・テンポ基調ではありますが、細かいテンポのゆれはあります。とくに、たっぷりと音を聴かせたい所でグッとテンポをおとしています。しかしフレーズに寄り添っているゆえ不自然さは皆無、とても効果的です。

2楽章も美しくもとうとうと流れる音楽づくりが良いですね。
弦の刻みを大きくとって、印象的に仕上げている箇所があります。

3楽章は、ゆとりのテンポで突っ込むところないものの、躍動感もたっぷりあります。つまり、理想的なブルックナーのスケルツォ。

4楽章は若武者が、大きな敵に向かっていくように、ことさら大きく音楽を作ろうとしているように感じました。
たっぷりとした歌い方が基調でありながらも、テンポや音量の変化や、楽器間のコントラストのつけ方(普通は裏に回ってしまうオブリガート旋律の強調など)など、色々と工夫を凝らしているようです。レガートが美しいなと思った瞬間、ザクザクとしたフレージングを押し出してきたり、とても面白いんですけれど、様式から逸脱してない、最終的には、音楽としてとても良い流れをつくっているところに指揮者の力量を感じますね。

1941年生まれのムーティ、この録音のときは44歳。十分若い(今の私よりも・・)のに、大きな、しかし、やはり若々しさもある、暖かく明るい、素敵なブルックナーを演っていました。

ちなみに、昔は、このブル4、ブルックナーの音楽の入門に最適な曲、最初に聴くべき曲なんて言われていたようですが、私は、これで躓きました。とくに4楽章は良く分からなかったのですが、恰幅もあり、工夫もあり、何よりも美しいこの演奏なら、まさに入門に最適かも知れませんね。

さて、今まで聴いてきたブル4のCD、テンシュテットの“激”、ヴァントの“剛”、カラヤン(旧)の“冷”“美”ムーティの“暖”“若”といった言葉で、ひとまず纏めさせていただきますが、また、聴き直したら印象は変わるかもしれません。

次は(まだ手にいれていないけど。)やはり、一筋縄ではいかなそうなラトル盤を是非聴きたいなあ。


交響曲第4番『ロマンティック』、第6番 ムーティ&ベルリン・フィル@HMV





【HQCD】ブルックナー:交響曲第4番「ロマンティック」
EMI MUSIC JAPAN(TO)(M)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
 こんばんは。
 こちらの記事を読み、このCDとテンシュテットのBOXを買ってしまいました。同じベルリンフィルとは言え、まったく異なる演奏で、しかもどちらもすばらしいと思います。
 久しぶりにブルックナーの記事を書いてリンクさせていただきましたので、お知らせいたします。
Nora
2011/09/15 00:54
Noraさん、コメントありがとうございます。
Noraさんと違い、貧乏性(というか真性の貧乏?)なもので、廉価の昔の録音ばかり聴いています。それでも、名盤というものを、聴いてみると、感動を新たにすることが多いものですね。
garjyu
2011/09/15 18:12

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