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zoom RSS 苦痛と懊悩の果てに見えた光。 佐村河内守 交響曲第1番《HIROSHIMA》/ 大友直人 東響

<<   作成日時 : 2011/08/06 23:56   >>

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広島原爆の日に・・。

画像


佐村河内守 交響曲第1番《HIROSHIMA》
 
東京交響楽団
大友直人

録音:パルテノン多摩
2011年4月11-12日

毎年この時期には、広島、長崎の原爆投下に関わる悲劇への哀歌というか、人類の蛮行に対する警告を発するような音楽、細川俊夫《ヒロシマ・声なき声》、同じ作曲者による《ヒロシマ・レクイエム》、大木正夫 交響曲第5番《ヒロシマ》、ペンデレッキ 《広島の犠牲者に捧げる哀歌》などを取り上げてまいりましたが、今年は、今年度クラシック音楽界(というかクラシックCD界というか)の最大の目玉ともいえる、佐村河内守の交響曲第1番《HIROSHIMA》の世界初録音を聴きました。

この曲の解説や佐村河内守のプロフィール、的を得た感想については、HMVのホームページyokochanさん木曽のあばら屋さんのブログをご覧下さい。
私は、ただただ、これを聴いて圧倒され、大感動したということしか伝えることが出来ません。

耳疾を抱えたベートーヴェン、生涯欝に悩まされ続けたマーラー、政治との静かな戦闘に疲れ果てていた人ショスタコーヴィチ等・・、苦悩を抱えた大作曲家は数多あれど、被爆二世 佐村河内守の物理的な“苦痛”はそれらの歴史上の偉人達以上に過酷なものだったようです。そんな佐村河内が、演奏されるあてもなく、耳が聴こえないという音楽家として致命的な障害と対峙しながら、自己の表現意欲と神との対話だけによって作られた3楽章80分以上の超大作交響曲第1番《HIROSHIMA》、凄まじいエネルギーを感じさせるものでした。

重々し苦悩の表現、大河ドラマの上質なBGMのような旋律、何か途轍もない敵との戦闘を思わせるようなアレグロ、神の審判を表すようなファンファーレ、神聖さを感じさせるコラール・・。それぞれとてもとても密度の高い音楽が間然とし、弛緩するところはありません。マーラーの交響曲などにある悲劇の合間での箸休め的なメルヘンやショスタコの皮肉で諧謔的なスケルツォもない・・ある意味、絶えず緊張が絶えないような筆致で、“ゲンダイオンガク”的な理解不能な難解さはありませんが、安易に聴ける作品では決してない。
しかし、『運命』(第一楽章)、『絶望』(第二楽章)を経ていたる『希望』(第三楽章)の輝かしい感動的な光のファンファーレを聴くために、80分をついやす意味は十分以上にあります。というか、その苦悩の大きさゆえの、最後の希望に途轍もない感動が生まれるのです。

3管編成のオケで鳴らされるサウンドは、弦合奏主体でバスが充実しており、腹に来る、安定感を感じさせるものです。
指揮者もオケも、この作品に共感を示し、凄まじい力演をしていいます。

こんな時代に、売れるかどうかわからない曲を、セッション録音で残そうとされた関係者の方々に深く感謝をするとともに、原爆の悲劇から立ち直った現代の広島と、未曾有の天災(と原発絡みの“人災”)から立ち上がろうとしている東北地方のエールとして、この音楽が、日本中で聴かれることを祈念します。


(2011年10月17日追加)本CDの録音風景です。↓




演奏者は違いますが、3楽章YouTubeで音声聴けます。↓

佐村河内 守作曲 交響曲第1番 第3楽章 演奏:広島交響楽団 指揮:秋山和慶 2008年9月1日






交響曲第1番《HIROSHIMA》 佐村河内守 大友直人&東京交響楽団 @HMV


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タイトル (本文) ブログ名/日時
佐村河内 守 交響曲第1番「HIROSHIMA」 大友直人指揮
広島の原爆ドーム。東日本大震災前に訪問したときのもの。仕事仲間がいるため、広島は ...続きを見る
さまよえるクラヲタ人
2011/08/07 09:29

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コメント(34件)

内 容 ニックネーム/日時
こんにちは。
TBならびにご案内どうもありがとうございます。
原爆の日、それに相応しいエントリーです。
広島にまつわる音楽の中で、突如登場のこの交響曲がダントツの存在になってしまいましたね。
何度聴いても、あの感動的な結末には陶然となってしまいます。
80分をついやす意味は、そうですね、あまりに大きく、一度聴き始めたら最後まで聴かざるをえなくなります。
yokochan
2011/08/07 09:45
こんにちは。
素晴らしい作品だと思います。
魂を揺さぶられます。
後世に残るべき交響曲。
木曽のあばら屋
2011/08/07 20:06
yokochanさん、コメントありがとうございます。
80分の長さなのに、無駄なところが全くない、凄まじい作品ですよね。聴衆におもねるような、一聴キャッチーなところはないものの、聴けば聴くほど、その素晴らしさに魅了されます。
garjyu
2011/08/08 06:32
木曽のあばら屋さん、コメントありがとうございます。
後世に残るべき、残さないといけない作品ですね。
個人的にも、大事に、長く聴いていこうと思います。
garjyu
2011/08/08 06:33
爺を初めて唸らせた現代作曲家
クラ爺
2011/08/08 21:05
管理人様、全くの同感です。
あくまで私感で恐縮ですが、大木正夫の交響曲《ヒロシマ》は佐村河内守の交響曲第一番《HIROSHIMA》の足元にも及ばない作品です。
というか佐村河内守の天才性は大作曲家と遜色のない、否、個人的には過去の大作曲家を上回る天才だと認識しています。

暗→明の構図の大曲という意味では、マーラーどころかベートーヴェンですら上回る傑作です。

それにしてもノンスケルツォで飽きさせない80分は奇跡としか言いようがありません。

歴史に残る邦人大作曲家の誕生を一人祝っています。
ムラビン好き
2011/08/08 22:04
クラ爺さん、コメントありがとうございます。
聴衆から離れていった現代音楽。
ここに来て、その反動か、正常に戻ったのか、調性のあるクラシックの現代音楽が多く書かれるようになりましたが、この曲はそんな中の代表的な傑作ですね。

garjyu
2011/08/09 21:06
ムラビン好きさん、コメントありがとうございます。
この1曲だけでも、佐村河内守の名前は、後世に残るべきものだと思わせますね。
ゲーム『鬼武者』の音楽も聴いてみたいです。

garjyu
2011/08/09 21:11
この独自な大交響曲は佐村河内守の凄絶な半生あって故、現代に認められる唯一の調性交響曲だと思う。

内実が伴った奇跡の交響曲ですね。

これほど卓越した大交響曲を書ける現代作曲家はいないと思うけど、例えいたとして二番煎じでやったところで、内実なき音楽は物まねか薄っぺらで終わるでしょう。

佐村河内守の後に佐村河内守なし、ということかな。
TDKカセット
2011/08/10 21:22
佐村河内守のPiano曲聴きたし!
アダム
2011/08/11 10:49
TDKカセットさん、コメントありがとうございます。

>現代に認められる唯一の調性交響曲だと思う。
と言い切れるほどは、私自身、現代の交響曲を網羅的に聞き知っているわけではないのですが(ペティションという作曲家の交響曲が、最近気になっています。また、吉松隆の交響曲の何曲かは、後世に残って欲しいものだと思います・・。特に2番。後、黛の涅槃も・・。)、個人的にも、とても価値ある1曲、一生聴き続けていくだろう1枚になりました。

>佐村河内守の後に佐村河内守なし
まさに、この1曲だけでも、偉大なシンフォニストの一人として、後世語り継がれるべき一人と言える、というか個人的に言いたいですね。
garjyu
2011/08/11 17:15
『この名前を記憶せよ!佐村河内守交響曲第一番《HIROSHIMA》』レコード芸術8月号 評論家レビュー:山崎浩太郎

はい、完全に記憶しました。

つか、未来永劫残る名前かと。
アレスタ・クローリー
2011/08/12 22:42
アダムさん、コメントありがとうございます。
長大なピアノ・ソナタを期待しますか。
garjyu
2011/08/12 23:47
アレスタ・クローリーさん、コメントありがとうございます。

歴史の荒波に消えて欲しくない曲ですね。
garjyu
2011/08/12 23:50
佐村河内守の交響曲第一番“HIROSHIMA”

クラシック界の快挙、おめでとうございます。

作曲家作品CDとしての売上統計第一位は、邦人作曲家は誰も(あの武満徹さえ)果たせなかった史上初の快挙だそうで・・・・

やっぱスゴ!!!
涙の華
2011/08/19 00:00
響きは後期ロマン派かつ圧巻の独自の世界。こういう音楽をまってました。勇気と才能に惜しみない拍手です。
枝川サエ
2011/08/19 11:29
余りの凄さに言葉が出んォ
NAO
2011/08/24 13:13
現代人にこんな能力をもった人がいようとは、かなり衝撃&感動です。

一生の愛聴盤となりました。

トンクス(_ _)
ユリイカ
2011/08/26 13:42
黙って聴け!…分かるから!
元アンチ佐村河内Ria@Dia
2011/08/29 11:15
前人未踏、ノースケルツォの大傑作!
Maria
2011/09/04 21:49
マラでなくベトの直系譜だ!
ニコタマ
2011/09/22 18:12
知恵袋も2ch化してますね。

現音作曲家崩れのやっかみ佐村河内守アンチが、強引な酷評スレ立てして必死に佐村河内を叩いているのがなんとも憐れです。

僕は30年コアなクラシックファンとして、現代音楽以外(則ち正統派クラシック)を研究してきましたが、佐村河内守ほどの交響曲はもはや誰にも創作不可能だと断言してしまいます。

交響曲第1番《HIROSHIMA》が今世紀最大の傑作であることはもはや疑う余地無しです。


個人的には、佐村河内守はマーラーもショスタコーヴィチも越えてしまっていると思っています。

もちろん佐村河内が背負ったバックボーンなどから掛け離れたところ、、、純粋に音楽だけに耳を傾けて評価しています。
qiro#
2011/09/30 11:00
21世紀のモンスターだ佐村河内は
なお
2011/10/17 12:56
1/14サントリーホール佐村河内守シャコンヌ世界初演、なんとソールドアウト。

やっと2/29白寿ホール佐村河内守弦楽作品集CD発売記念コンサートのチケットとれた(ノ_・。)
Planetarium
2011/12/29 12:34
あまりに枕詞が強烈なので、ずっと佐村河内守を様子見していたが、ようやくこの人の交響曲を買った。


結果は大正解、というか驚愕レベルの衝撃を受けてしまった。

天才は本当にいるのだ。
夕闇
2012/01/04 17:49
佐村河内守は異端視され、楽壇とその枝葉に叩かれまくりボロボロね・・・・

でも、だから何なの?!糞現代音楽なんてどーでもいーわ。

大切なのはその異端児が本物かどうかでしょうが!

21世紀に生まれた佐村河内守の才能は奇跡に価する本物だよ。

てか人類の宝に化けるわよ!(←これ宣言ね、みさとの)
みさと
2012/01/06 15:39
シャコンヌCDゲト!

もうこれはスゴイ!としか言葉がみつかりません。


佐村河内守はこんなスゴイ曲を書いておきながら超然としてる。


孤高の天才。
楽壇の潰し工作に耐えて腐りきった現代音楽界をぶっつぶしてほしいです。

それができるのは佐村河内しかいないよ!
ピィチカート
2012/01/18 08:03
シャコンヌ素晴らしい!
古座都
2012/01/28 15:37
私が知る限り、佐村河内守は今世紀最高の天才です。音楽の神のような存在が佐村河内守ではなかろうか!という認識です。
坂根敬一
2012/04/07 11:43
クラシックの専門知識を持つ人なら簡単に理解てきます。佐村河内守が真の天才であることを。
叩いている人はクラシックを理解していないか、佐村河内の才能に激しい嫉妬をしている人だと解ります。
マロンドマロン
2012/04/19 15:08
クラシック界の巨星でしょう!
タケルGP
2012/04/28 11:05
鬼武者プレミア半端なくて買えネorz
かんぱねっら
2012/04/30 12:04
世界でたった一人、真の芸術家をあげろと言われたら誰が迷うだろうか。答えは佐村河内守に決まっている。この異端の天才に世界はひれ伏すしかないのだ。
one
2012/05/09 14:17
昨夜の大谷康子先生のサントリーリサイタルで、佐村河内さんをお見かけしたので握手をおねだりしちまいました。サインもらってた子とかいたけど、音大はみんな佐村河内さんを畏敬の瞳で見つめ興奮してた。あたしも握手んとき体ガクブルでした。超感動&超緊張(笑)
ひまわり
2012/05/13 21:20

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苦痛と懊悩の果てに見えた光。 佐村河内守 交響曲第1番《HIROSHIMA》/ 大友直人 東響 一年365枚NEO 2017/BIGLOBEウェブリブログ
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