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zoom RSS やるせない怒りの爆発。コリリアーノ 交響曲第1番 / バレンボイム シカゴ響

<<   作成日時 : 2011/11/12 03:52   >>

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友人をなくした作曲者の、やり場のない怒りを表した、黒く重苦しい音楽。

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ジョン・コリリアーノ(1938〜):交響曲第1番

1. Apologue: of Rage and Remembrance
2. Tarantella
3. Chaconne: Giulio's Song
4. Epilogue / Epilog

スティーブン・ハウ(ピアノ)
ジョン・シャープ(チェロ)
シカゴ交響楽団

ダニエル・バレンボイム

現代アメリカの人気作曲家コリリアーノの代表作のひとつ、交響曲第1番を聴いてみます。

エイズで逝った友人の思い出と、彼を失ったことについてのショックと怒りを、その気持ちのなすが侭、オーケストラのパレットにぶつけまくったようなこの曲、初演時の本録音以外にも、スラトキンや、我が下野竜也などが振った演奏のCDも出ています。

無調無調、現代現代とまではいかないものの、重苦しい内容ゆえ、そんなにも耳に優しい音楽とはいえないのに、演奏機会の多いのは、暗いなりにも、聴き応えのある、内容の濃い作品であるからと言えるでしょう。

第1楽章。冒頭から不安と緊張。そして、金管の雄たけびと打楽器による追い込み。個人的な怒りとやるせなさの音楽としては、激しすぎると感じるほど、凄まじい音楽です。
そして、静かに遠くから聴こえるピアノの優しいメロディ。アルベニスのタンゴです。この曲は、なくなったピアニストである友人がよく弾いていたものだとのこと。このピアノにまつわりつく、弦のppによる不協和音・・。この緊張感がたまりません。不謹慎ではありますが、ホラー映画のプロローグで、のどかな雰囲気の村で、人知れず進行する禍々しい何かを予感させる・・といったことを妄想してしまいます。
静かな音楽は、後半にまた怒りの様相をみせ、やがて弦の悲痛な高音に導かれ、ピアノが戻り、静かに締めくくられます。
この交響曲の真髄ともいえる、楽章で、とてもへヴィーです。

第2楽章は、エイズで、脳を冒された友人の、狂的な心象風景を表しているようです。
ヒョウキンなタランテラに、騒々しく禍々しい音が乱入してきます。

第3楽章。前半はチェロの独奏がフィーチャーされた静謐な音楽。一聴、美しいメロディが聴けるわけではありませんが、悲しさと鎮魂の気持ちが感じられ、感動的です。
後半での爆発以降は、左右からの(真ん中あたりからも)厳粛な鐘の音を伴いながらの粛々と怒りのマーチ。そして、打楽器による追い込みから最終楽章に続きます。

第4楽章は、静けさの中、ピアノのタンゴや、第3楽章の冒頭などが回想され、ゆっくりと幕を閉じます。

聴いていて、決して心地よい曲とはいえませんが、ズンと心に響く、傑作であることは間違いありません。


コリリアーノ 交響曲第1番 / バレンボイム シカゴ響 @HMV

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内 容 ニックネーム/日時
カッコいい!興味をそそりますね(^m^)
http://www.fetang.co...
2013/08/03 06:59

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