一年365枚NEO 2017

アクセスカウンタ

zoom RSS 芥川也寸志 チェロとオーケストラのためのコンチェルト・オスティナート / 安田謙一郎

<<   作成日時 : 2011/11/09 23:52   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 2

暗く重い何かが疾駆する様は圧巻です。

画像


芥川也寸志(1925〜1989):
チェロとオーケストラのためのコンチェルト・オスティナート(1969)

安田謙一郎 (VC) 

新交響楽団
山岡重信 指揮

録音:東京文化会館
1981年7月29日

師匠の伊福部昭譲りの驀進系アレグロ音楽の雄、芥川也寸志の暗黒系といえば、この“チェロとオーケストラのためのコンチェルト・オスティナート”ですね。
(オペラに“ヒロシマのオルフェ”というのものあるのですが、残念ながら、私未聴です。)

この長い題名の曲、芥川のアレグロ系の他の代表作“交響管弦楽のための音楽”“交響三章”の小粋な軽快さとは全く違い、暗く重い雰囲気が濃厚です。

メロディが暗いこと、チェロが独奏を努めており、全体に使われる音の重心が低いこと、チェンバロがその金属的な音色を武器に、打楽器的に使われていること、アレグロで疾駆するところが聴きものではあるが、曲の2/3以上は暗く暗鬱なゆっくり目な音楽であること・・などがこの曲の特徴と言えるでしょうか。

そこそこ有名な曲(例の『違いの分かる男〜後期芥川版』のCMにもちょこっと使われいた記憶があります。)だと思うのですが、いまだに、この安田 & 山岡による演奏のCDしかないのは、演奏が難しいからなのでしょうかね。もっと新しい録音で聴きたい気もしますが、気迫と熱気が感じられるこの演奏は、十分に曲の魅力を伝えてくれるものです。

チェンバロが金属的な響きで、ゆっくりとしたテンポの不気味な半音階的テーマを淡々と弾きはじめます。これが、この曲の重要な主題。この主題が濃淡、速度を変えつつ、最後まで引き続かれます。それにチェロや管楽器がモノローグや嘆き節で絡んでいくといった様相です。

4分50秒過ぎで入る鞭の気合から、オケがうねりはじめます。

アレグロによる爆発は、8分20秒過ぎからの約1分半と、13分15秒過ぎから最後まで。
最初のテーマで、チェロとオケの疾駆する様が、何とも凄まじい。
ある意味苦しげで、狂的、病的、SMチックとも感じられます。

土俗的、魔的な儀式の中にいざなわれ、集団催眠にかかり、最後は興奮の中踊り崩れる
・・そんな気分を味あわせてくれる黒素敵な音楽・・。あなたもどうぞ。

フォンテック 芥川也寸志 作品集 @HMV



テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
初めまして。この曲を聴きながらネット検索していて、ここに行き着きました。

今聴いているのは岩崎盤です。録音はより古いですが、ソロもオケもかなり迫力があっていいです。
http://tower.jp/item/2529983/
とはいえ、実はこの曲の良さがまだ分かってません…たしかに他の芥川作品のような、サッパリした分かりやすさとは趣が違うなと感じます。余談ですが、併録の尾高の協奏曲も程よく和風な、素晴らしい曲だと思いました。

先月のエントリーですので、既にご存知でしたらすみません。まだタワレコで入手可能なCDのようなので、書き込んでみました。
ぜん
2011/12/15 20:56
ぜんさん、コメント及び情報ありがとうございました。
これは全く知らない音源でした。
矢代秋雄の協奏曲も入っていますね。
尾高の曲も聴いたことがありません。
これは聴かねば。
garjyu
2011/12/16 07:23

コメントする help

ニックネーム
本 文
芥川也寸志 チェロとオーケストラのためのコンチェルト・オスティナート / 安田謙一郎 一年365枚NEO 2017/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる