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zoom RSS 戦争交響曲の傑作。ヴォーン・ウィリアムズ 交響曲第6番 / バルビローリ バイエルン放送響

<<   作成日時 : 2011/11/11 02:46   >>

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冒頭の雄たけびから、ppで終わる結尾部まで、暗く厳しい雰囲気に満ちた曲を、死の年のバルビローリが、スケール感大きく纏めた演奏です。

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レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ:
交響曲第6番ホ短調

バイエルン放送交響楽団
サー・ジョン・バルビローリ

録音:ヘラクレスザール、ミュンヘン
1970年4月10日


ヴォーン・ウィリアムズ(以下“RVW”と略)の第6交響曲は、その第4交響曲と並んで、暗さ、重さ、激しさにおいて双璧。
一方の4番については、バーンスタインの指揮したものを、かつて取上げていますが、この6番は満足できる演奏の録音に巡り合っていないと(未聴のプレヴィン、ボールトの旧盤が、かなり気になっています。)、紹介をためらってきましたが、やはり、ダークサイド楽曲として、この曲ははずせない。

ということで蔵出ししてきたのが、一聴、テンポが遅くて、全体的な雰囲気が、この緊張感の高い曲の演奏にしては緩過ぎると感じていたバルビローリ+バイエルン放送響の演奏です。併録のブラームスの第2交響曲(というかそちらがメインか?)が、なかなか充実の演奏なので、そちらは良く聴いているんですが、このRVWの6番を聴くのは久しぶり。
しかし、良く聴くと、確かにテンポは遅いけれど、ドイツの名門オケだけあって、重心の低い、なかなかスケールの大きい名演ではないかと思いなおしました。
ブラームスと違って、演奏しなれていないゆえのミスも散見されますが、それはそれとして、ライヴの感興もあり、これは、今後もたびたび取り出して聴くことになりそうです。

曲は4楽章からなりますが、全てアタッカで続けて演奏されます。

作曲当時(1944年〜1947年)、戦中戦後の不安と自棄の念がないまぜになったような第1楽章から、厳しくも魅力的な音楽です。
まずは、冒頭の不協和音の炸裂。重苦しく激しい、怒涛のオケの猛進。
それが治まるとサックスなども混じった、街のチンピラだかなんだかが、肩で風を切って歩いているかのような風情の、なんともシニカルな音楽になります。とは言え、RVWはショスタコではないので、自暴自棄になり過ぎない、不良なのに根はまじめ・・みたいなところで踏みとどまっているような気がします。
オケの猛進が戻った後は、ハープに導かれ、少しく安心できる本来のRVW的な品の良い歌の音楽も顔を覗かせますが、最後は厳しく重い現実の楔が打ち込まれ、次の第2楽章に続きます。

暗く沈鬱なモデラートの第2楽章。閉塞感・・という言葉を思い起こさせます。
時折爆発する金管や打楽器が、やるせなさの中のどうしょうもない怒りを表しているかのようです。

喧騒と狂気のスケルツォ。
シロフォンとかトライアングルの無機的な合の手、金管の雄たけび、サックスの不良的な響き。高揚しているのに、厳しい音楽です。

さっきまでの喧騒がなんだったのかと思えるほど、静かな終楽章。
緊張感に満ちた半音階的なメロディ。どこにも救いがない、暗い暗い音楽・・。
何も解決しないまま、絶望のうちにうち沈んでいくような幕切れ。チャイコフスキーの“悲愴”に匹敵するような、寂しくも厳しい終わり方です。

夜中に聴いていて、気が滅入ってしまいました。

ヴォーン・ウィリアムズ 交響曲第6番 / バルビローリ バイエルン放送響 @HMV

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