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zoom RSS 暗から明への跳躍。オネゲル 交響曲第2番《弦楽のための》/ カラヤン ベルリンフィル

<<   作成日時 : 2012/03/24 14:28   >>

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ベルリンフィル弦軍団の、表情のデリケートさ、パワーの表出力に脱帽。

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オネゲル 交響曲第2番《弦楽のための》

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
ヘルベルト・フォン・カラヤン

サンモリッツ・フランス教会、スイス
1969年8月


オネゲルの交響曲を聴くシリーズ、今日は、そこそこ有名な《弦楽(とトランペット)のための》2番を、カラヤン+ベルリンフィルの録音を聴いてみます。

第1楽章 モルト・モデラート −アレグロ 
荒涼とした焼け野原で、絶望のモノローグを語る冒頭のチェロの調べから、私のような鈍感な人間にも、この曲、この演奏の底知れなさを察知できます。
絶対音楽として構想されたものだと思われますが、聴くものは、その曲想のあまりの暗さに、作曲時、第2次世界大戦の真っ只中で、フランスがナチス・ドイツに占領されていたという閉塞感を思わずにはいられません。
モデラートから、アレグロへのギア・チェンジ時には、結構さりげない感じなものの、徐々に威圧感を増していきます。ベルリンフィルの弦の圧倒的な迫力。
暗く、サディスティックにもカッコ良いアレグロの音楽と、悲劇のモデラートが交互に現れる構成は秀逸。

第2楽章 アダージョ・メスト
低弦のメロディが展開される変奏曲、いわゆるパッサカリア。1楽章のモデラート以上に悲劇の色が濃い嘆きの音楽。
暗く歌えないメロディの、美しくも漆黒の弦合奏に、頭をたれるのみです。
しかし、ベルリンフィルの弦の分厚さよ。録音は、サンモリッツ(カラヤンの別荘があって、良く、オフシーズン時に、ベルリンの選抜メンバーを呼んで、小編成の録音をしたんですよね。)の教会の残響の良さもあって、聴きものになっていると思います。

第3楽章 ヴィヴァーチェ・ノン・トロッポ
弦の漣の中から、ヒョウキンなリズムが抜け出てきます。それでも、中盤までは、明るくなれきれず、暗めな雰囲気をまとっています。やりきれないこの世の中での捨て鉢な気持ちを表すかのように・・。
そして、終盤の唐突な明るいメロディ。この交響曲、基本的には弦楽合奏の曲なんですが、このメロディ、アドリブ(任意)でトランペットのソロが重ねられるようになっています。作曲家曰く『オルガンのストップを操作するように』という趣旨だそうです。
半ば強引という感じではありますが、絶望の中の光明に納得させられます。トランペットも含めた演奏のうまさにも寄るところ大ですけれど。

ちなみに、今回聴いたカラヤン盤、The Originalsで、同じくオネゲルの交響曲の第3番《典礼風》とストラヴィンスキーのバーゼル協奏曲というカラヤンにしてはとても珍しいレパートリーのもののカップリングになっています。


オネゲル 交響曲第2番、第3番 @HMV



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