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zoom RSS 暗いけど魅力的!? オネゲル 交響曲第5番《三つのレ》/ デュトワ バイエルン放響

<<   作成日時 : 2012/04/07 15:37   >>

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オネゲルの“運命”? 堂々としたる悲劇的交響曲の傑作!

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オネゲル 交響曲第5番『三つのレ』

バイエルン放送交響楽団
シャルル・デュトワ

ヘラクレスザール、ミュンヘン
1985年


オネゲルの交響曲を聴くシリーズ、今回は5番目にして最後の曲《三つのレ》。

《三つのレ》と題されたこの曲、赤塚不二夫創作のキャラである、いつも町を竹箒でお掃除し、路行く人々に「お出かけですか?」と聞きまくる人の良さそうなおじさんを称える曲ではありません。3つの楽章がいずれもティンパニによるレの音で終わることから、つけられた題名とのことです。

「私たちの概念にあるような音楽芸術は、幾年もせぬうちに、きっと滅び去ってしまうだろう」なんて嘯いていたペシミスト、オネゲルが1950年に作曲した絶望の音楽。

デュトワの全集から聴いてみます。

第1楽章 グラーヴェ
なんとも堂々とした、しかし暗い悲劇的な香りを湛える冒頭。これは吸引力の強い音楽です。
主部に入っても、暗く重苦しい雰囲気は変わらず。一度高揚した後は、悲劇的な様相から幻想的でまどろみの中でさまようような雰囲気。静かに静かに曲はすすみ、そっとティンパニの一打ちで閉じられます。
アレグロ系でなく、重々しい雰囲気で書かれているのは間違いありませんが、難解ではなく、魅力的な曲想であると思います。

第2楽章 アレグレット
アダージョのトリオを持つ、ギクシャクとしたスケルツォ。
軽いけれど、ちょっと暗めで、ポリフォニックな工夫がみられるのが、私好み。

第3楽章 アレグロ マルカート
攻撃的な猛進系音楽。途中、金管のカッコいいフレーズとかが顔をみせるけれど、基本的には恐怖と焦燥を表しているというとのことです。
この終楽章も、もちろん暗いのですが、分かりやすく魅力的なものです。
同じフレーズを繰り返しながらppでフェードアウトしていく終わり方も、ルートヴィヒB氏の5番の交響曲のアンチテーゼみたいで逆にカッコいいですね。

手元にはデュトワ+バイエルン放響の録音しかありませんが、これでこの曲の魅力を十分に堪能できました。
しかし、がゆえに、異演も聞きたくなってしまうのが人情。オケ的には、バイエルンよりうまく、しかも、暗く思い雰囲気も出せるところはそんなにないでしょうね。やはりベルリンフィルで聴きたいんですが、録音はないようですな。

オネゲル三昧で、ここまで聴いてきて、ようやく耳がオネゲル・モードにチューニングされたようです。
次はジャンヌ・ダルクにでも行ってみるかな?


オネゲル 交響曲第5番『三つのレ』/ デュトワ バイエルン放送響 @HMV

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
こんにちは。
この曲、レレレのおじさんを主題とした標題音楽だったのですね、知りませんでした(違うって!)
題名だけは知っていましたが、聴いた記憶がなくて…。
オネゲルの交響曲は、「典礼風」と「バーゼルの喜び」しか知らず、是非また聴いてみたいと思います。
golf130
2012/04/08 11:03
golf130さん、早速のおはこびありがとうございます。

Wikipediaによれば、

バカボンのパパの常套句「これでいいのだ」も「覚りの境地」の言葉である様で、レレレのおじさんも、お釈迦様のお弟子の一人で「掃除」で悟りをひらいたチューラパンタカ(周利槃特=しゅりはんどく) をモデルにしているという。

と、流石 赤塚不二夫(本文の方、名前の漢字が、藤子さんのほうになってましたので、さりげなく訂正しました。)先生、深いなあと改めて思ったという話はさておき、今回連続で聴いてみて、オネゲルの交響曲、深刻なりにとっつきの良い3番が人気なのは得心しましたが、5番は、3番と同様の深みとインパクトがあり、かなりの名曲と感じました。

是非、機会があったらお聴きになってみてください。
(図書館あたりだと、このデュトワ盤かボド盤の全集がおかれているケースが多いようです。)
garjyu
2012/04/08 14:12

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