一年365枚NEO 2017

アクセスカウンタ

zoom RSS フレッシュな悲劇。シューベルト 交響曲第4番《悲劇的》/ ジュリーニ ニュー・フィルハーモニア

<<   作成日時 : 2012/04/15 11:52   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 2 / トラックバック 0 / コメント 0

シューベルトの“運命”。この曲(の題名?)に期待する苦悩と鬱屈、それに立ち向かう若さと気力を感じさせる理想の演奏と言えるでしょう。

画像


シューベルト 交響曲第4番ハ短調《悲劇的》D417

ニュー・フィルハーモニア管弦楽団
カルロ・マリア・ジュリーニ

アッシャーホール、エジンバラ
1968年8月

シューベルトの交響曲シリーズ、本日は第4番《悲劇的》です。
ちなみに、これ、シューベルトの交響曲で、作曲家本人が唯一あだ名を与えた交響曲。そりゃ、最初から《未完成》にするつもりの作曲家はいないし、《グレート》なんて題名を自作につけるなんてナイーヴすぎるフランツ君には出来ようもありまへん。

ところで、3番がカルロス・クライバーならこの4番はジュリーニの十八番です。超名演と信じて疑わないシカゴ響との正規録音は私の座右盤。その他に、晩年にバイエルン放送響、1969年にベルリンフィルとのライヴ録音が残っているのはよく知られたところですが(私自身はベルリンフィル盤は未聴)、ベルリンフィルとの録音の前にかの大ブリテン王国でのライヴがBBC Musicレーベルで残されているんですね。カップリングというか、メインが《ミサ・ソレムニス》の2枚組、まあ埋め草的にみられても致し方なかったんですが、なかなかに捨てがたい魅力的な演奏が繰り広げられていたので、ここに紹介するものと致します。

この曲も聴き馴染みの曲ゆえ、演奏の感想が主体になろうかと思います。

第1楽章 アダージョ・モルト−アレグロ・ヴィヴァーチェ
悲劇の幕開けとして十分に迫力のある序奏。モーツアルト的な“走る悲しみ”というよりは、もっとベートーヴェン的な憂鬱さ、重さを持ったアレグロ。

ジュリーニは、安定感はあるけれども、かなり前のめりに音楽を進めて切迫感を出しています。オケは、低弦の瞬発力のある発音と迫力が◎。


第2楽章 アンダンテ
魅力的な緩抒楽章。

テンポは速め。しかし、なんともいえない寂しさが漂ってきます。中間部の短調部分ではテンポをあげて、青春の“あせり”を表現しているようです。


第3楽章 メヌエット、アレグロ・ヴィヴァーチェ
大きな高笑いのようなメヌエット。内容はスケルツォでしょう。

低弦が食いつくような感じで迫ります。ズンズンと気持ちよくお腹に響いてきます。


第4楽章 アレグロ
暗→明への解決を示す最終楽章・・にしては、少し尻切れトンボな感じではあります。十分魅力的な音楽なのは間違いありませんが。

ジュリーニ、最初のテンポは中庸の速さだけれど、後半に向けて徐々に加速して緊迫感を高めていっているようです。内声部の蠢きが強調されていてます。
最後の“勝利のコーダ”は、ややあっさり目ですが、迫力十分です。


ジュリーニと言えばの、大人の風格、裏旋律や伴奏まで歌っちゃっているというカンタービレの魅力はまだ全開とは行きませんが、ストレートでカッコ良く、気迫を感じさせる一方、高級感、気品が漂っているのは、やはり若い頃から、彼は彼だったのだなあと思わされます。

録音のせいかオケの音色にとくに魅力はないけれど、ここでのジュリーニの一気呵成の音楽作りの中では、瑕疵にはなっていません。低弦が良く鳴っているのはうれしいです。

録音については、1960年代のライヴ、ラジオ局によるものゆえ特に悪くはないけれど、決して良くはない。音場は広いものダイナミックレンジはやや狭く、潤いが少ないように感じました。会場ではもっとティンパニの音はかなり響いていたのではないかと想像しながら聴く・・というのが必要かもしれません。


この録音が1968年、ベルリンフィルとのものが1969年。解釈(というか、主にテンポ)があまり変わらず、オケの実力、録音が良いのなら、まだ聴いていないベルリンフィル盤、大いに気になるところではありますね。




テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 2
なるほど(納得、参考になった、ヘー)
ガッツ(がんばれ!)

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
フレッシュな悲劇。シューベルト 交響曲第4番《悲劇的》/ ジュリーニ ニュー・フィルハーモニア  一年365枚NEO 2017/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる