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zoom RSS 爽やかなのにコクがある。 マーラー 交響曲第5番 / シップウェイ ロイヤルフィル

<<   作成日時 : 2013/05/19 07:36   >>

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いわゆる隠れ名盤。中庸なようでどこかが違う。何度も聴き返したくなります。

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マーラー:交響曲第5番嬰ハ短調

ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
フランク・シップウェイ

ワトフォード・コロセウム
1996年

マーラー全交響曲制覇シリーズ、今日は5番です。

この5番、LP時代から、マーラーにしては比較的コンパクトな演奏時間と、印象的な冒頭、極美のアダージェット(映画「ベニスに死す」でも使われてますしね。)の魅力もあって、競合盤の多いポピュラーな曲のはずなんですけど、よくよく聴くとそこそこ難物だったりします。

1番以来の声楽なし、しかも1番と違い題名もついていない純器楽、それはそれはオーソドックスな曲・・、いや、まず5楽章というところが問題(1+2楽章が第1部で、3楽章が第2部、4楽章+5楽章が第3部なのだそうだが。)。いささか能天気な真ん中のスケルツォが一番大規模な楽章だったり、“運命”チックな(テンポは遅いけれど)な厳かな短調で始まるわりに、あまりに“田園”な最終楽章・・と、かなり支離滅裂(ある意味マーラーらしい)です。

というわけで、演奏によっては、部分部分はいいけれど、全体を聴くと説得力にかける・・なんていうことがあったりなかったり。そういう演奏はそういう演奏で面白かったりはするんですけどね。

シップウェイ盤、ある意味、私が今まで聴いた中で、一番、全体的な説得力があるものかもしれません。それぞれの楽章の終盤の収め方が、次の楽章へのつながりをきちんと感じさせ、支離滅裂さ30%減、納得度50%増(当社比)です。

まず、1楽章、立派です。厳粛なのに厳粛過ぎないのは、オケの音に透明感があるからでしょうか。結構抑えた表現かなあと思っているとffになると、低弦の方からグワーっと来ます。

2楽章の嵐も、冷静なのに燃えているっちゅう感じでしょうか。細かいところの表現も練れています。

問題の3楽章も、千変万化の楽想が大変よく整理されて聴こえます。達人のプレゼンみたいな。それが分析的だったり嫌味だったりも全くしません。
終盤の追い込みのカッコ良さ!オケ曲を聴く醍醐味はこういうところにありますね。

4楽章の透明で緊張感のあるpp、fの時の歌(もちろん低弦もグワーッときますよ。)良いです。

先にも書いたように、この4楽章のじっくりとした終わり方の後に、5楽章冒頭のホルンの音が聴こえてきた時、「これはこうあるべき。」と得心しました。こんなにこの2つの楽章のつながりがすんなり感じられるのは、この演奏以外にはないかも。

5楽章は爽やかで華やか。3楽章と同様、追い込みでカッコ良いところも聴かれます。

シップウェイという指揮者は、この演奏でしか聴いたことがないのですが、結構凄い人かもしれません。ショスタコの10番や、R.シュトラウスのアルプス交響曲の録音があるようです。そのうち聴いてみましょう。
ロイヤルフィル、そんなにちゃんと聴いてなかったですが(ビーチャムの録音以来?)、結構いいオケかも。ドイツオーストリア・イタリアなどのある意味濃厚な色、アメリカの押し付けがましい程の機能美とは違い、清潔できちんとした感じが英国のオケならではでしょうか(北欧とか“日本”とかのオケに近いものを感じたりします。)。フルートやホルンなど、結構名手がそろっているのでは?

指揮者の息音まで拾っている録音はかなり良いと思います。ただ、私の持っている盤(AUDIOFIE COLLECTION) だけの問題か分かりませんが、なんとなく、音場が広くなったり狭くなったりするような気がします。鑑賞には差し支えないレベルですけれど。

今今だど、この演奏、単体よりも、有名なロイヤルフィルのボックス(Vol.2の方)が手に入れやすいかもしれません。

(マーラー交響曲第5番過去記事)
テンシュテット&ロンドンフィル(旧盤)

マーラー 交響曲第5番 / シップウェイ ロイヤルフィル@HMV

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