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zoom RSS 優しい優しい讃歌。メンデルスゾーン 交響曲第2番 《讃歌》/ アバド ロンドン響

<<   作成日時 : 2014/08/17 17:39   >>

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私にとっては、全体よりも部分にいいところを見出す演奏です。とくに美しい2楽章は最高の表現。合唱の美しさも特筆すべきですね。

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・メンデルスゾーン:交響曲第2番変ロ長調 op.52《讃歌》

第1部;第1曲: シンフォニア
第1楽章 Maestoso con moto - Aregro
第2楽章 Allegretto un poco agitato 
第3楽章 Adagio religioso

第2部
第2曲: すべてのもの、息あるものよ(合唱、ソプラノ独唱)
第3曲: レチタティーヴォ:語りなさい、救われたひとたち(テノール独唱)
第4曲: 語りなさい、救われたひとたち(合唱)
第5曲: 私は主を待ち焦がれました(ソプラノ独唱、合唱)
第6曲: 死の綱がわたしたちを取り巻いた(テノール独唱)
第7曲: 夜は過ぎ去った(合唱)
第8曲: さあ、感謝しましょう(コラール)
第9曲: それゆえ私は歌います(テノール、ソプラノ独唱)
第10曲: あなたたち諸々の民よ(終曲合唱)

エリザベス・コネル(ソプラノ1)
カリタ・マッティラ(ソプラノ2)
ハンス=ペーター・ブロホヴィッツ(テノール)
ロンドン交響合唱団(合唱指揮:ジョン・アレイ)
ロンドン交響楽団

クラウディオ・アバド

1985年2月 ロンドン、ウォルサムストウ・タウン・ホール


優男な風貌と相まって畏敬されるというよりは、皆から愛される指揮者であったアバド。音楽づくりも強引さとか押しつけがましさで引っ張っていくというよりは、華美な装飾や演出を避け、弾むようなリズムとセンスの良いテンポ、育ちの良さを感じさせる優しい歌い方で、いわゆる名曲の素の良さを引き出すのが彼の持ち味だったかと思います。(芸術家というのは一面的な表現だけに終始するものではないですから、時にはあおりまくるような激しさをみせることもありましたが。)
しかしというか、一方というか、部分部分においしいところがあるのに、全体として纏まり良く聴かせるのが難しいこのメンデルスゾーンの《讃歌》のような曲については、曲そのものの散漫さというか弱点もそのまま見せてしまう裏目があるような気がします。

この録音、全体的に美しい演奏なんですが、全曲を通して聴いたときに纏まった一つの曲である印象が希薄な気がするのです。メリハリが少ないからでしょうか。そこらへんは、前に紹介しているドホナーニデ・ワールトの方が演出上手だったと感じます。

ただ、部分部分の美しさにおいて(曲自体の魅力的なところ)、他にはない魅力を感じるのですね。
私の偏愛する第2楽章について言わせていただければ、ゆったりとしたテンポでのセンスのいい歌と、霞たなびくような録音も含め、私が聴いた中でも最美の演奏だと断言してしまいます。このテンポはAllegrettoではないかもしれまないけれど、そんなのどうでも良いといえるくらい本当に儚げでいいんですよね。第3楽章ともども泣けます。

第2部に入ってからの合唱の良さも魅力的です。とくにppでのささやくような表現は素晴らしい。
独唱の3人に個性的なところはないですが、粒がそろっていて交響曲の中の独唱として、アバドの音楽にしっかり寄り添っている感じです。曲の転換点といえる第6曲なども主張しすぎることなくオケと一つの世界を構築しています。
合唱の活躍する第7曲、第8曲はそれぞれベートーヴェン(ミサ・ソレムニス)、バッハのように威厳があり、また敬虔な雰囲気をもっています。特に第8曲のアカペラの冒頭。いいねえ。

録音も演奏も押しつけがましいところがなく抵抗の少ないのが良さでもあり、弱点でもあるような演奏です。
もし、この曲を聴いたことがないのであれば、この録音を最初に聴くことは薦めません。全体を俯瞰して観れるようになるためには、もっとメリハリのある演奏で、一回全体を楽しんでしまわなければならないと思うからです。曲全体が分かってから、部分部分の美しさを愛でる・・そういう楽しみ方があっていると考えるのは私だけでしょうか?

メンデルスゾーン 交響曲第2番 《讃歌》/ アバド ロンドン響 @HMV





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