ずっと浸っていたい・・。マーラー 交響曲第3番 / アバド ウィーンフィル他

メルヘンにして巨大交響曲の、いまだに理想的な名演。

画像


マーラー:交響曲第3番ニ短調

ジェシー・ノーマン
ウィーン国立歌劇場合唱団
ウィーン少年合唱団

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
クラウディオ・アバド(指揮)

ウィーン、ムジークフェラインザール
1980年9月


さて、マーラーの交響曲、ようやく3番まで来ました。

LP時代、2枚まるまるにしか入らないギネス級の長さと、中途半端に声楽(アルト独唱と女声・少年合唱)がはいっているわりに大団円にそれを使用しないで渋く終わってしまう非効率性のせいからか、そんなにポピュラーでなかったこの曲の新録音として、颯爽と登場したこのアバド+ウィーンフィル盤。世間の評判はさておき、いまだに私の定番であります。
(ベルリンフィル盤、ルツェルンの映像版は聴いてませんが。)

アバドの、いかにも育ちの良さを感じさせるバランスの良さ(これだけの錯綜する大交響曲に対し、きちんと設計も行き届いているように感じます。)、若やぎが、このメルヘンにして、叙情的な交響曲の理想的な名演の原動力であることは間違いないに違いない(2重否定)んです。

マーラーの毒気や、音響的な迫力などは、他の盤にゆずる部分は多々あるかと思いますが、最初の出会いから何度聴いても飽きない(私、この曲の初聴きがこれだったのです。)のは、これが一番ですね。

ということで、大規模かつ迫力の1楽章も良いんですが、2楽章、3楽章の小規模な楽章も魅力的。

4楽章でのノーマンの声の深み(一部ではオペラチックすぎるなんて評もあるようですが、それは“濡れ衣”もいいところ。)、5楽章の合唱のかわいらしさ(私の出会う他の盤は、この合唱、ことごとく、パンチが強い過ぎるように感じるんです。私にはこの録音が丁度いいです。)が花を添えているのはもちろんですが、やはり、この頃のウィーンフィルの弦の素晴らしいこと。
とくに6楽章、いつまでも浸っていたいと感じさせます。


マーラー 交響曲第3番 / アバド ウィーンフィル他@HMV


ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

sheepsong55
2014年08月11日 18:50
よくぞこのCDを取り上げていただきました。ジェシー・ノーマンの歌唱、最終楽章でのウィーンフィルのとろけるような音色、アバドが残してくれた名演です。なぜか、この録音を進める人が少ないのは残念です。
2014年08月17日 08:20
sheepsong55さん、コメントありがとうございます。
これが発売された当初は決定版と言われたものですが、最近はいろいろな演奏出てきましたから、少し存在感が薄れてしまったのでしょうか。私はこれがデフォルトなので、決して忘れられません。

この記事へのトラックバック