一年365枚 2017

アクセスカウンタ

zoom RSS チャイコフスキー 交響曲第5番 / カラヤン ベルリンフィル(1971年録音)

<<   作成日時 : 2006/01/17 00:01   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 2 / コメント 3

本気のカラヤンはやっぱり凄いです。

私らから少し上の世代(40歳代から60歳台)くらい、すなわち1960年代後半から1970年代あたりにクラシック音楽を良く聴かれていた方々は、カラヤンに対しては少々屈折した思いをもたれているのではないでしょうか?
当時のカラヤンは「帝王」といわれ、ベルリンだけではなく、西側諸国のクラシック音楽界を牛耳る存在でした。
その一方、いわゆる“クラシック通”といわれる人たちからは、「フルトヴェングラーに比べて精神性が低い。」だの「ベームに比べて伝統を重んじていない。」だのと言われ、カラヤンを高く評価しようものなら“クラシック音楽が分かっていない初心者”というふうに扱われました。
私も、「モーツアルトはワルターかベームだよな。ベートーヴェンは、音は悪いけど、やっぱりフルヴェンかなあ。」と流されているくちでした。

しかし、今、このチャイコフスキーを“虚心坦懐”に聴くと、「やはりカラヤン、ベルリンフィルのコンビというのはもの凄いレベルの音楽をやっていたのだなあ。」と素直に感動できます。

第1楽章からして、金管の雄たけび、弦のうねり、ティンパニの轟きに圧倒されます。
また、歌うときは歌い、盛り上がるところは容赦なく盛り上がる、指揮者もオケも冷静ではない(いやもしかしたら、カラヤンは冷静だったのかもしれません。)尋常でない迫力です。
第2楽章の冒頭のホルンも、泣けるほどうまい。また、こういう耽美的な美しさはカラヤンのもっとも得意とするところでしょう。
第3楽章も、華麗で典雅、夢の中にいるような美しい美しい世界。ベルリンの木管のうまさは、どの時代でも定評のあるところですが、弦と木管楽器の掛け合い、本当にうっとりするのみです。
第4楽章は、意外に冷静に、でも威厳をもって始められます。しかし、段々迫力を増します。低音もグイグイ響いてきます。金管もガンガンとなり、第1楽章と同様の尋常でない迫力が戻ってきます。
一気呵成のコーダ・・。

聞き終わって、心地よい疲労感を感じました。圧倒されたという感じです。
すごくテンションの高いライブのような演奏なのに、破綻しているところもなければ、汚い音も一切出ていない。
ここでのカラヤンのチャイコフスキー、前に紹介したムラヴィンスキーの『ルスラン』に匹敵する華麗なオーケストラ演奏の見本と言えると思います。
こういう『演奏が良くない。』、もしくは『フルトヴェングラーやベームより下だ。』と言って聴くのを拒むとすれば、それは、クラシックの・・しかもオーケストラの音楽を聴く楽しみの半分以上を捨ててしまうことになるのではないでしょうか。

このCDは2枚組みで「悲愴」も同様に名演ですが、LPで出たときは4番も合わせ3枚組で、この4番がレコード評では劇的な名演だと言われていたような記憶があります。
今回は、マスターテープの状態が悪かったという話でCD化されなかったようですが、少しくらい音の状態が劣っていても是非聴いてみたいですね。

Disky HR708262

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(2件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
ベートーヴェン 交響曲第3番 / カラヤン ベルリンフィル (100周年ライブ DVD)
燃える、本気のカラヤン ベルリンフィル、やっぱり文句なしです。 ...続きを見る
一年365枚
2006/02/18 02:11
チャイコフスキー 交響曲第5番(365枚棚卸 17)
2006年1月17日にはこの曲のCDを推薦しました。 ...続きを見る
一年365枚 ver.2.0
2007/01/17 18:38

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
71年盤はすごいですね。しびれました。どこで録音されたのか知りたいです。ベルリン・イエスキリスト教会でしょうか?
よっちゃん
2006/01/17 08:52
初めまして。
私は、その40〜60歳代の一人なのですが、昔から大のカラヤンファンです。同時にベルリンフィルの大ファンでもあり、特に60年代終わりから70年代前半までが、ベルリンフィル(もしかしたらカラヤンにとっても)の黄金時代だったと思っています。
その意味で、このチャイコフスキーの3大交響曲は数あるすべてのディスクの中で最も優れた演奏だと思います。中でも第4が飛び抜けた名演で、実は日本のEMIで一回だけCD化されたことがありました。確かに音はあまり良くはありませんでしたが、演奏そのものは素晴らしいもので、私の愛聴盤の一つです。
あと、録音はベルリン・イエスキリスト教会です。
Zauberfloete
2006/01/17 21:54
カラヤンのチャイコ、私も結構好きなんです。もっぱらDG盤で60年代の録音なんですが、「白鳥の湖」などのバレエ音楽も、例のように磨かれた音で素晴らしい。

今はカラヤンを知らない人がいるみたいですね。
もっと聴いてほしい指揮者なんですけどね。

クルーゾー監督による映像作品を全て買って、若いカラヤンによるリハーサルに見ほれてます。
miwaplan
2006/03/30 00:33

コメントする help

ニックネーム
本 文
チャイコフスキー 交響曲第5番 / カラヤン ベルリンフィル(1971年録音) 一年365枚 2017/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる