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zoom RSS ショパン チェロ・ソナタ / ロストロポーヴィチ アルゲリッチ (新365枚)

<<   作成日時 : 2007/05/15 00:04   >>

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『勝手にロストロポーヴィチの日』

チェロというものを音楽鑑賞の中心に置いていなかったせいか、私、この巨人についてすら、そんなに良い聴き手ではありません。CDだってそんなにもっていないし、“生”はむしろ指揮の方を拝見したのみです。

ということで、今回は、私の周り(ブログ仲間)にチェロの権威がたくさんいらっしゃることもあり、少し及び腰で、ロストロポーヴィチ自身の音楽のあり方や人となりなど難しい話はお任せして、私は、私の愛聴盤のことのみを書かせていただきます。

で、このショパンのチェロ・ソナタです。
前にも書いたかもしれませんが、ショパンという人は、比較的自由な小品のスタイルのピアノ曲に適性があったのは間違いなく、ピアノを中心としても協奏曲やソナタ、そして室内楽の形式ばったものは、結構苦吟しながら書いたのではないかと思われる節があります。
かくゆう、ここであげるチェロ・ソナタも当然ショパンの作品ですから、魅力的な旋律が全くないというわけではないですが、幾分それは“渋い”ものが選択されていますし、その展開も、何度も推敲したかのように、ある意味くどいくらいに丁寧に書かれているところと、そうでないところの“邑”があるように思えます(すいません素人のたわごとですが。)。
それでもこの曲は・・いやこの演奏、ロストロポーヴィチの弓で塗りこめるような歌とアルゲリッチのいきなり弾け飛ぶような情感の応酬にたじろぎながらも、その奔流に巻き込まれ、最後までオフのボタンを押せない凄い吸引力の音楽を魅せています。
不謹慎かもしれないですが、渡辺淳一のドロドロの大人の恋愛劇に嵌ってしまったというような濃厚さ、官能美といって良いでしょうか。第1楽章だけで、目がくらんでしまいました。この先どうしたら良いのか。

第2楽章のスケルツォで少し立ち直ります。

また、美しくてうっとり濃厚な第3楽章にゆっくり身を浸していきます。このまま、チェロの音の美しさに身を任せて良いのか。夢のような4分間の後、嵐のような終楽章。まさに嵐の音楽家たちの身もだえが聴こえます。手に汗を握りながら、音楽を聴き終えます。
疲労感。素晴らしい音楽でした。でもこれはショパンの書いた世界をおそらく、踏み越えてしまった演奏ではないのでしょうか。
何か、聴くたびに恐ろしい思いをします。
これは、やはり、今後はロストロポーヴィチの命日に聴くCDにしようかと思います。

芸術の凄さを思い知らされる1枚。決して楽しみだけで聴ける演奏ではないけれど。

併録のポロネーズ・ブリリアンテやシューマンの小品はリラックスして聴ける(といっても、ロストポーヴィチのチェロとアルゲリッチのピアノになまっちょろいところは少しもありませんが。)ものです。

ショパン チェロ・ソナタ / ロストロポーヴィチ アルゲリッチ@HMV


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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんは
>いやこの演奏、ロストロポーヴィチの弓で塗りこめるような歌とアルゲリッチのいきなり弾け飛ぶような情感の応酬にたじろぎながらも、その奔流に巻き込まれ、最後までオフのボタンを押せない凄い吸引力の音楽を魅せています。

まさにおっしゃるとおりですね。

>渡辺淳一のドロドロの大人の恋愛劇に嵌ってしまったというような濃厚さ、官能美といって良いでしょうか。

これってこの二人の間柄?というのは考えすぎでしょうか。
ダンベルドア
2007/05/15 00:50
ダンベルドアさんおはようございます。
一息で聴き終え、一息で書いてしまいましたが、これは、やはり、お子チャマには聴かせてはいけない音楽のような気がします。

>これってこの二人の間柄?というのは考えすぎでしょうか。

情熱の人、アルゲリッチですから・・ないとは言い切れないような・・。

garjyu
2007/05/15 06:38
今回初めて「**の日」に参加させていただきました。
ショパンがチェロソナタ、とても意外だと前から思いつつも、ずっと手を出さずにいました。
やはりショパン=ピアノと思っているせいでしょうか。
アルゲリッチとの共演、なかなか面白そうですね。
勢いが凄そうです。
この曲を聴く際は、まずこの演奏で聴いてみようと思います。

2007/05/15 21:58
遼さん、企画ご参加ありがとうございます。
このCD、やはりアルゲリッチがピアノを弾いていたからという理由で手に入れたものです。曲自体の魅力以上に2人の壮絶なやり取りが聴きものです。割りに手に入れやすいと思いますので、この曲はこの演奏から是非。
garjyu
2007/05/15 22:19
garjyuさん、こんばんは。
私は80年代初め、このロストロポーヴィチ&アルゲリッチ盤でショパンのチェロ・ソナタを初めて聞きました。それ以来、この演奏はずっと聞いています。第3楽章などを聞くと、紳士的で謹厳そうな外貌のロストロが、実はたいへんロマンティストだったのでは…と思ったりします。彼が人道活動に熱心だったのも分かる気がします。
アルトゥール
2007/05/16 19:01
アルトゥールさん、コメントありがとうございます。
たいそう、ロマンチックな演奏ですよね。私も(あまり確信を持っていえないのですが。)ロストロポーヴィチの本質はロマンティストだったのだと思います。
garjyu
2007/05/16 19:20

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