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zoom RSS 吉松隆 ソプラノ・サクソフォン協奏曲《アルビレオ・モード》/ 須川展也 佐渡裕 BBCフィル

<<   作成日時 : 2008/05/06 15:04   >>

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鳥と星(宇宙)の作曲家、吉松隆がソプラノ・サクソフォンに託した名品。

吉松隆、須川展也のコンビと言えば、アルト・サクソフォンのための
大傑作《ファジィバードソナタ》、http://garjyu.at.webry.info/200607/article_12.html
そして大大傑作《サイバーバード協奏曲》http://garjyu.at.webry.info/200603/article_42.html
があるのは、ファンの方はご存知でしょう。《アルビレオ・モード》は、吉松が須川のために書いた3つめの作品となります。

以下、作曲家本人のホーム・ページhttp://homepage3.nifty.com/t-yoshimatsu/の本曲解説の転載です。

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須川展也氏のために「サイバーバード協奏曲」を書いたのが1994年。それからもう10年ほどの年月が経つが、この曲は幸運なことに再演を重ねイギリスでもCD録音されて、私にとっても須川氏にとっても重要な作品となった。1999年には関西フィルの定期演奏会でも披露され、さらに2002年には盟友藤岡幸夫氏の尽力もあって、なんとファゴット協奏曲「ユニコーン・サーキット」をサクソフォンで吹いてしまうという前代未聞の試みも実現することになった次第。
 実は、そのコンサートが終わって祝杯をあげている時「もう一曲コンチェルト書いてくれませんか?」という話になったのが、今回の作品誕生のそもそものきっかけである。とは言え、私としてはサクソフォンに関してはやり尽くした感があったので、「同じ方向ではもう書けないよ」と断るつもりでと言ったのだが、「じゃあ、ソプラノ・サックスなら?」と切り出され、断るに断りきれなくなったというのが正直なところ。
 ソプラノ・サックスと言うと、私の中ではジョン・コルトレーンとヤン・ガルバレクという対照的な二人のジャズ・プレイヤーの存在が大きい。実を言うと、今回のコンチェルトの最初のイメージは、前作サイバーバードの〈動〉に対して〈静〉、それこそ全編ピアニシモでアダージョという構想だった。しかし、そのうちクール&ビューティな〈ガルバレク・モード〉と、ホット&ディープな〈コルトレーン・モード〉の2章仕立てという発想が芽生え、さらにその二重性と二連性を象徴するものとして、〈アルビレオ〉という星にイメージが収斂して行った。

 アルビレオ(Albireo)は、白鳥座のβ(白鳥のくちばしの位置)にあたる二重星。トパーズのような金色とサファイアのような緑色の2つの星からなる美しい星で、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」では天の川の水流を測る「アルビレオの観測所」として登場する。
 〈アルビレオ・モード〉は、そんな「アルビレオ風の様式」あるいは「アルビレオ風の旋法」といったような意味で、私の中で二重でもあり二連でもあるソプラノ・サックスの様式と旋法とを象徴している。そんなわけで、クール&ビューティの第1章は〈トパーズ〉、ホット&ディープの第2章は〈サファイア〉と命名されている。

 須川展也氏の委嘱により、2004年秋より作曲を始め2005年3月完成。同年4月29日、ザ・シンフォニーホール(大阪)に於いて、s-sax:須川展也、藤岡幸夫指揮関西フィルにより初演。op.93。
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《サイバーバード協奏曲》のあまりの輝かしさゆえ、この佳品は少し地味に感じられるかもしれません(“コルトレーン”を模したハイ・ノートのカデンツァは聴きものには違いありませんが。)。現に私も、最初、『もう終わっちゃうの?』という感想を持ちました。しかし、iPodで何度も聴くうちに、何かじんわりと感じ入るようになってきました。静寂の宇宙に浮かぶ“2つの星”の音楽。
そして、ヤン・ガルバレクとコルトレーンを意識して書かれた協奏曲ということで、ジャズ・ファンも見逃しがたい作品になっているといえます(といっても、安易にジャズ風には流れていませんが。)。

ところで、ジャズと言えば、須川展也には、是非、ジャズのカルテットもしくはクインテット編成で録音をして欲しいなと思います。凡百のジャズ奏者には足元にも及ばない傑作ジャズアルバムができると思うのですけれど。

サクソフォン協奏曲集 須川展也(sax)佐渡裕&BBCフィル @HMV


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