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zoom RSS 問題作の模範解答。ショスタコーヴィチ 交響曲第6番 / ムラヴィンスキー レニングラードフィル

<<   作成日時 : 2009/08/28 10:02   >>

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外観がいびつなこの曲に、鉄壁な演奏と解釈で臨んだ理想的な名演。

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ロシア人といえば、○○スキーか○○ニコフか○○ヴィッチという名前(苗字?)がとおり相場(日本人でいえば鈴木さん、佐藤さん、田中さんか?ちょっと違う?)。そう、“ヴィッチ”だったんですよ。しかし、この促音の“ッ”を表記しないケースが多い今日この頃、ストイコヴィッチがストイコヴィチに、ロストロポーヴィッチがロストロポーヴィチになりましたとさ。
そうそう、ショスタコーヴィッチ。ショスタコーヴィチという表記はなんか気になるんだなあ。確か、小学校だか中学校の音楽室の後ろの方に掲示されていた音楽史年表にも、ショスタコーヴィッチという表記がなされていたと思うのだけれど、ロシアでの本当の発音はどうなのだろう。いずれにしても、ショスタコーヴィッチがショスタコーヴィチになってしまって、権威3割減と感じるのは、青春時代が(ソヴィエト連邦が隆々としていた)冷戦時代と重なっているわれわれ世代(2009年現在40代後半より上の世代)には当然に感知されるものと言えよう。えっ言えない?私だけですか・・。ということで長いものにも長くないものにも巻かれて、ことを穏便に済まそうとするたちの私は、自分の気になることには拘泥せず、ショスタコーヴィチという表記を受け入れるのであります。

で、ショスタコーヴィチ(そうは言っても、“ヴィチ”、やはり違和感はありますな。)。やはり代表的な作品(群)は15曲もある交響曲でしょう。当時のソビエト連邦政府当局の、芸術活動に対する干渉の功罪は色々語られるところでありましょうが、いわゆる現代音楽現代音楽したものが苦手な、私のような一般的なクラシック音楽好き(私が本当に一般的なのかどうかは、過去のブログ記事を読まれ、ご判断ください。)にとっては、ショスタコ(略してしまえば良いのか!以下この表記に統一。)に交響曲を量産させたことが、“功”のうちのひとつとして評価されることは間違いないでしょう。ショスタコのような才能が、当時の西側に生まれていたら、最先端の技法や思想にまみれ、逆に後世に頻繁に演奏されるような作品を、多くは生み出せていなかったのではないかと推察するに吝かではないのであります。そう、交響曲というジャンルの曲種は、当時、西側ではほとんど書かれていないですものね(ウェーベルンの交響曲!)。

で、そのショスタコの交響曲。そうはいっても一筋縄ではいかず、一聴、小泉元総理大臣のように「感動した!」と言えないものが多いです。曲のはじまり(第1楽章)に比して終わり方(フィナーレ)がやけに軽かったり、最後は盛り上がるのかと期待させておきながら不発に終わったり・・。9番の交響曲なんて、曲自体が肩透かしだったりしますからね。私も、そういう交響曲たちを面白く聴けるようになったのは、つい最近かな。ということで、あまりブログにも書いてこなかったショスタコの交響曲を、この機会に(どの機会?)いくつかまとめて書いてみようと思った次第であります。

で、この交響曲第6番、ベートーヴェンのそれのように、徐々に“暗から明へ”という素直な展開をみせるのではなく、厳かに始まり、苦悩しつつ進み、“徐々に”という展開の妙を無視し、いきなり能天気なお祭り騒ぎでフィナーレなんていう曲なんですねえ。そう、あまり言われていないような気がするのだけれど、私は、これぞショスタコ問題作中の問題作などと思っているのですよ。期待を持たせる厳かでミステリアスな第1楽章が15分、諧謔的なスケルツォの第2楽章が5分半、お祭り騒ぎのフィナーレが7分弱と、外見も特異(第1楽章>第2楽章+第3楽章?)。このような曲の演奏の際、指揮者が解釈に迷っていてはダメですね。あくまでも決然と、「この曲はこういう曲なのだ。そうなのだ!」と高らかに宣言してくれないと、安心して聴いてられない。そしてこの“そうなのだ”系の演奏の最右翼が、初演者ムラヴィンスキー(○○スキーです。田中さんです。)とレニングラードフィルのこの演奏です。お祭り騒ぎも、決然と迷いない解釈、鉄壁のアンサンブルで演奏されているので、聴いていて背筋が伸びます。順番は逆になりますが、第1楽章の厳かさにはひれ伏すしかありませんな。
録音は1965年のモスクワでのライヴ録音なので、多くを期待してはいけませんが、SCRIBENDUMのリマスターは成功しているようで、鑑賞には差し支えない優秀なステレオ録音です。

ムラヴィンスキー & レニングラード・フィル モスクワ公演(1965) @HMV


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