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zoom RSS 至芸。チャイコフスキー 幻想序曲「ロメオとジュリエット」/ チェリビダッケ ミュンヘンフィル

<<   作成日時 : 2010/12/18 05:23   >>

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曲の価値までも変えてしまった革命的名演。

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・チャイコフスキー:幻想序曲「ロメオとジュリエット」

ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
セルジュ・チェリビダッケ

1992年1月 ミュンヘン、ガスタイク


ショスタコ鑑賞の最中、他のチェリ(チェリビダッケのことですね。以降チェリで行きます。)のCDもムショウに聴きたくなりました。チェリの演奏(もはや録音でしか聴くことは出来ませんが。)、中毒症状をもたらし、ひとたびその毒におかされると、そのCDを繰り返し聴きたくなるだけでなく、次から次へと違う曲での彼がどうだったのかも確認したくなるものなのです。
当ブログ、かってに第9交響曲シリーズを挙行中なので、私の持っているチェリのCDより9番交響曲を検索してみます。
ミュンヘンフィルとのベートーヴェンの第九については既に書いているので、他に9番交響曲と探すとブルックナーかシューベルトということになるのですけれど、これらはついこの間、それぞれカラヤンとヴァントの名盤で聴いたばかり。

ということで、第9交響曲シリーズ、ひとまず中断して、最近、積年の願いがかなってようやく聴くことの出来た「ロメオとジュリエット」序曲を取り上げたく。


許光俊氏の『クラシックを聴け!』は、氏のクラシック音楽観や、その鑑賞に関する考え方の根本が分かる本です。氏の他の評論思想の源がここにあり、彼がなぜチェリやヴァントを賞賛し続けるのかも、明確にされています。

氏は、ここでは他のクラシック音楽鑑賞の啓蒙書と一線を画し、系統立てて聴くべき曲や演奏(CD)の紹介をほとんどしていません。
その中で『これだけ聴けば、クラシックは完全に分かる』3曲の筆頭にあげられたのが「ロメオとジュリエット」序曲であり、「もっと値段の安いCDもあるが、そんなのに惑わされることなく、何が何でもこのCDを・・」と推されているのが、チェリとミュンヘンフィルのCDなのです。

「数多くのCDが売られているが、この音楽がどのように発想され、どのように組み立てられ、何を表現しているのかをこれほどまでにクッキリと示した演奏は他にない。私はこのCDを最初に聴いたとき、その素晴らしさに、仰天しまくった。世界中で売られているあらゆる曲のあらゆる曲のあらゆるCDのなかでも超一級品であろう。」

これ以上私の言うこともありませんが、あえて表層的なことに触れておきましょうか。
テンポは、通常、他の指揮者が取るものよりも極端に遅いです。チェリとミュンヘンフィルとの演奏のほとんどは、遅いテンポを取っているのですが、ここまで遅いケースは、他にブルックナーの一部の曲などにみられるくらいではないでしょうか。通常20分あまりの曲で演奏時間が三〜四割増というのですから・・。

ほとんど止まっているような風景が少しづつ形を変えていくさまは、この世の森羅万象を音であらわそうとしているのでしょうか。

「音楽というのは、空間と時間の芸術なんだなあ。」なんて、当たり前のことを、あらためて思わせてくれたりもします。


ところで、このCD、『展覧会の絵』(1993年9月録音のこれも超名演)とカップリングで、チェリビダッケの正規CDの先駆として発売されたのは良いものの、その後『展覧会の絵』の(おそらく)同じ演奏の『ボレロ』とのカップリングのCDとの並存がかなわなかったのか、ほとんど見かけなくなってしまいました。
私が、チェリビダッケのCDを買いあさり始めたのは、かなり人より遅めでしたから、気がついたら、このCDはなかった。
『まあ、「ロメオとジュリエット」序曲なんて好きでもないから良いか。』なんて不遜にも思っていましたが、その後、前述の『クラシックを聴け!』を読み、地団太を踏んで悔しがったわけです。

このCDが地元の図書館(蒲田駅前図書館)にあるのを発見、即借りたのはつい2ヶ月ほど前です。他にチェリのCDはなかったので、もしかしたら、司書の方が『クラシックを聴け!』を読まれて、これを入れられたのかもしれませんね。











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