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zoom RSS はやっ! ベートーヴェン 交響曲第9番 / ジンマン チューリヒ・トーンハレ管

<<   作成日時 : 2010/12/31 21:29   >>

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違和感をものともせず、まっすぐに突っ込んでいく潔さ。「これはこれでありっ。」と思わせる説得力。ジンマンのベートーヴェンはやはり凄い。

画像


・Beethoven: Symphony No.9 in D minor

Ruth Ziesak, soprano
Birgit Remmert, alto
Steve Davislim, tenor
Detlef Roth, bass

Schweizer kammerchor
Tonhalle Orchestra, Zurich

David Zinman

Dec.1998, Tonhalle, Zurich, Switzerland


年末だから第九を聴かなきゃね!
よし、第九のCDはと・・。あったあった。
CDプレーヤーにセット、スタートっ。
そう、これこれ!

ということで、ようやくベートーヴェンの“第九”にたどり着きました。

これまで、毎年末には第九を聴くことを恒例とし、これまで、フリッチャイ盤ジュリーニ旧盤チェリビダッケ盤ジュリーニ新盤を取り上げてきましたが、今年は『速い(テンポが)、安い(CDの値段が)、うまい(オケが)』で有名なジンマンのベートーヴェン交響曲全集から聴いています。

このジンマンの全集、発売時にはベーレンライターの新校訂版を使用しての初めての録音ということで話題となりましたが、使用楽譜という以上に、指揮者自身の解釈の新鮮さが魅力だったというのがオチではありました。
少なくとも、録音に関する限り、日本での彼の評価はこの全集で決定的となり、今現在の人気シリーズである、マーラーの全集録音にまで至る端緒となったわけでありますね。
なんて、えらそうに書いていますが、私自身この全集を手にいれたのは、発売からずいぶんたってからで、実は、続編のコンチェルトのシリーズの方を聴いて、あまりに良かったので・・という順番だったのですけれど。

前述した通り、ジンマンのベートーヴェン演奏の表面的特徴は、テンポの速さ、音の軽さ見通しの良さにあり、ある意味、“第九”が、一番この特質を効果的に反映しにくい曲なのだろうなと思います。当時の評価も、この第九の演奏が一番低いものだったような記憶があります。
そんなんで、私もこの録音、そんなに身を入れて聴いたことなかったんですよね。

本日、これを結構真剣に聴いてみました。

第1楽章、ゆったりとした懐の深いテンポの演奏が刷り込まれているので、突っ込んでいくようなテンポ、はじめは違和感がありましたが、だんだん引き込まれていきます。なんというのでしょうか。速いテンポに、実(じつ)があるのですね。
えてして、速い演奏、とくにピリオド系及び歴史的テンポを遵守しました的なものの場合、『あなた、本当にこのテンポに納得して演奏しているの?』な感じのものが少なくないのですけれど、ここには、そんなところはありません。ジンマンの頭では、ちゃんとこのテンポで音楽が鳴っているのでしょうね。
弦はビブラート抑え目で、人数も少ないのでしょう、薄口です。だから木管などが埋もれず綺麗に聴こえますね。とても気持ち良いです。
ティンパニの音が皮皮して、軽いです。他の交響曲では、このティンパニ、良い効果をあげるケースが多かったのですけれど、この交響曲では、深みのある音で鳴って欲しいと思いました。

第2楽章、この曲で一番ジンマンにあっている楽章でしょうかね。音楽が躍動してますね。トリオのテンポの速さも特筆すべきでしょう。ベートーヴェンの指示に従ったものなのでしょう。

第3楽章、この楽章をこのテンポでやるの? ということで、人によっては一番違和感を覚えるところかもしれませんが、私は、とても良いと思いました。一部、どうしてもフレーズ的に違和感があるところもないではないですが、全体的な印象としては、とても見通しが良くすっきりしているのに、そこはかとなく情感が漂ってくるのが感じられるのです。
最後の終わり方はあっさりしすぎとは思いましたけれど、他の指揮者が、楽譜の指示にはない、“念押し”のような演奏をしているのになれちゃっているからでしょうか。

第4楽章、重くない歓喜の歌ですね。合唱も、あまりビブラートをかけず、しかも元気に歌ってますね。独唱の方々については、特徴をあまり感じませんでしたが、ご健闘されているかと思います。
ジンマン、この楽章では、ところどころ、巨匠風のゆっくり目のテンポをとっているところがあり、興味深いです。

いやあ、“第九”ジンマン盤、思ったよりずっと魅力的な演奏でしたね。年末のクラシック聴き納めに満足しました。

ということで、皆様、今年もお世話になりました。良いお年をお迎えください。

ベートーヴェン交響曲全集 / ジンマン チューリヒ・トーンハレ管 @HMV



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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
今年は初めて第九を合唱で(バス)参加しました。
東京までいく時間が取れず練習1回の付け焼刃でしたので、とにかく歌詞を頭に入れるのにずっと譜読みしながらCDを聴いてました。最初はフルベンだったのですが、とにかく合唱だけはっきり聴きたいので、新しい録音として毎日聴いていたのがこのジンマンです。第四楽章はテンポが落ち着いていて言葉が聴きやすく歌詞の意味をはっきり捉えられた演奏だと思いました。クラシックの世界には、何言っているのわからない歌がたくさんあるのが不思議です。

さて本番が終わって落ち着いて1〜3楽章を聴いたのですが、ありがちな大編成のオケに無い、刻みの三連符まで聴こえる見通しの良い演奏に、やはりジンマンだなあと思いました。第二楽章のテンポはびっくりですね。楽器が速さについていけず、たとえて言うならちょっと舌が回っていないみたい。こればかりはもっと猛練習しないと残念でした。
ダンベルドア
2011/01/03 19:56
ダンベルドアさん、新年早々コメントありがとうございます。
>第四楽章はテンポが落ち着いていて言葉が聴きやすく
>歌詞の意味をはっきり捉えられた演奏だと思いまし 
>た。

ジンマン歌詞も大事にしていたのですね。4楽章でテンポが違うのはそういうわけもあったのですね。
garjyu
2011/01/04 07:21

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