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zoom RSS 大名曲の真摯な名演。バッハ カンタータ第12番《泣き、歎き、憂い、怯え 》/ 鈴木雅明 BCJ

<<   作成日時 : 2011/05/15 21:37   >>

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題名の通り、悲しみに打ちのめされるようなシンフォニアと続く合唱曲に、心が締め付けられるようです。

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カンタータ第12番《泣き、歎き、憂い、怯え 》
Weinen, Klagen, Sorgen, Zagen

1.Sinfonia
2.Chorus“Weinen, Klagen, Sorgen, Zagen”
3.Recitative“Wir mussen durch viel Trubsal”
4.Aria“Kreuz und Krone sind verbunden ”
5.Aria“Ich folge Christo nach ”
6.Aria“Sei getreu, alle Pein”
7.Choral“Was Gott tut, das ist wohlgetan”

Yumiko Kurisu, Soprano
Yoshikazu Mera, Counter-tenor
Makoto Sakurada, Tenor
Peter Kooy, bass
Bach Collegium Japan

Masaaki Suzuki


復活祭後第3日曜日の今日のカンタータは、12番《泣き、歎き、憂い、怯え 》、103番《汝ら泣き叫ばん》、112番《われらあまたの苦難をへて》の3曲です。

復活祭以降、明るい曲調のカンタータが続いたので、今日は、悲劇的な初期の有名曲、12番《泣き、歎き、憂い、怯え 》をBCJの演奏で聴いてみました。

こういった曲では、リヒターが、カンタータ選集の中で、ズシンと重く心に突き刺さる演奏を繰り広げており、それが耳にこびりついております。
コープマンも、軽いだけでなく、透明だけれど心の奥に響く演奏をしていましたが、より厳粛な雰囲気を持つBCJの演奏が、この曲においては、ふさわしく感じました。

1曲目のオーボエに導かれる、なんとも憂いに満ちたシンフォニア。これは本当に名曲ですね。単独で演奏されることもあります。リヒターとは違った趣で、感情をむき出しにすることはないけれど、ゆったりしたテンポで深い呼吸感を持ったアンセルメの演奏が手元にあったので、BCJの全曲の前に聴きました。これも良かった。

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鈴木の指揮も、ピリオドだけあって、とてもバランスのとれたものなのだけれど、しっとりと、心の底に響いてきます。こういう演奏を聴くと、リヒター的な精神の承継者は、欧州の優れた指揮者たち以上に、この鈴木雅明なのではないか・・なんてことまで思ってしまいます。

2曲目の合唱曲が、この曲の根幹ですね。まさに、『泣き、歎き、憂い、怯え』る音楽です。二部形式というのでしょうか、A-B-Aの三つの部分からなりますが、Aの部分の音楽は、ロ短調ミサにも使われています。バッハ自身も傑作だと認めていたのでしょうね。
1曲目に続いて、鈴木+BCJの透徹した表現が素晴らしいです。録音のせいもあるかと思いますが、合唱は、コープマン+アムステルダム・バロック以上にモノトーンな印象ゆえに、こういう打ち沈んでいくような楽曲には適しているに感じます。Bでテンポアップしたときの、はっと正気に返るようなところで、思わず涙がこぼれてしまいました。

レチタティーヴォを経て、オーボエの寂しげなソロが印象的なアルトのアリアです。孤独を噛み締めるような音楽です。
相変わらず米良さんの透明な歌は素晴らしい。オーボエだけでなく、低音の伴奏(何せ鈴木秀美ですから。)など器楽の水準が高いのもBCJの凄いところでもあります。

淡くも明るい光が差し込んでくるような5曲目のバスのアリア。
コーイの歌、品も潤いもあって、文句なく良いです。

6曲目は、トランペットのオブリガートが印象的なテノールのアリア。ファゴットの渋い味わい、印象的なオルガンの扱い、憂いの中にも、いろいろな魅力を持った曲です。
歌はもちろん良いのですが、トランペットの弱音のコントロールの良さに舌を巻きます。

明るいコラールでも、繊細なトランペットが聴けます。コラールの合唱は、コープマン+アムステルダム・バロックの羽毛の魅力とは違った、しっとりした味わいです。

Bach:Cantatas 3/ Bach Collegium Japan, Masaaki Suzuki@HMV

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