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zoom RSS 苦難の果て。バッハ カンタータ第101番《主よ、まことの神よわれらから取り去りたまえ》/ コープマン

<<   作成日時 : 2011/08/29 23:29   >>

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ちょっと重め、暗めではありますが、コラール素材が巧みに料理された、まさにこれぞコラール・カンタータといった名品です。

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カンタータ第101番《主よ、まことの神よ、われらから取り去りたまえ》
Nimm von uns, Herr, du treuer Gott

1 Chorus“Nimm von uns, Herr, du treuer Gott”
2 Aria (tenor)“Handle nicht nach deinen Rechten”
3 Choral & Recitative (soprano)“Ach! Herr Gott, durch die Treue dein”
4 Choral & Aria (bass)“Warum willst du so zornig sein”
5 Choral & Recitative(tenor)“Die Sünd hat uns verderbet sehr”
6 Duetto(soprano & alto)“Gedenk ab Jesu bitten Tod”
7 Choral“Leit uns mit deiner rechten Hand”

Caroline Stam, soprano
Michal Chance, alto
Paul Agnew, tenor
Klaus Mertens, bass
The Amsterdam Baroque Oechestra & Choir

Ton Koopman


昨日は、三位一体節後第10主日。最近、カンタータ感想日記(週記?)が一日遅れになっています。困ったことです。
さて、この日のカンタータは、46番《心して見よ、苦しみあるやを》、101番《主よ、まことの神よ、われらから取り去りたまえ》、102番《主よ、汝の目は信ずる者を見守りたもう》は3曲。
このうち、101番をコープマン+アムステルダム・バロックの演奏で聴いてみました。

1曲目は8分もかかる大規模な合唱曲。苦悩やすすり泣きを表すような音楽は、地味目ではありますが、マタイなどのそれに通ずる厳かさを持っています。合唱の扱いが、線の絡み合いよりも、重層的なもののように感じました。これもポリフォニーのひとつの形なのでしょう。
また、音痴なのでよく分からないのですが、音と音の響きあいが窮屈なのは、不協和音でしょうか。苦悩を演出しているようです。

2曲目のテノールのアリアも短調ですが、1曲目より、少し音楽は軽くなります。低弦のピチカートの上で、ヴァイオリンのオブリガートとテノールがしっとりと絡み合います。

3曲目はソプラノによる、コラール+レチタティーヴォ。低弦伴奏でコラール旋律を歌っていたと思ったら、語り始めたりして・・。

4曲目はバスで、コラール+アリア。オーボエ2本(ダカッチャ?)の絡み合いが良いです。アリアの部分は明るめです。

5曲目は3曲目と同じコラール+レチタティーヴォ。ここでは、コラール部分の、ポロンポロンというリュートの爪弾きが、わびしさを感じさせます。

6曲目は、ゆったりとしたシチリアーノ風の、フルートとオーボエ、ソプラノ、アルトの、はかなくも悲しい四重奏(唱)。受難曲の中に出てきても良さげな曲想です。これは、素敵過ぎますね。

最後のコラールは、やはり厳かではありますが、ここにきてようやく、赦しが得られたような開放感を感じます。



今回は、手元にあった、アンセルメ指揮のこのカンタータの抜粋(1曲目、6曲目、最後のコラール)も聴いてみました。

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エリー・アメリング(ソプラノ)
ヘレン・ワッツ(アルト)
ローザンヌ・プロ・アルテ合唱団
スイス・ロマンド放送合唱団
スイス・ロマンド管弦楽団

エルネスト・アンセルメ(指揮)
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悲劇的で厳かな合唱曲は、モダン楽器、やや大きめの合唱で演奏されても違和感はありません。
演奏自体は、構えは大きいもののべったりしすぎたり、ロマンティックに表情付けがこくなったりしない、清潔なものです。
合唱の精度というのは、ここ数十年で格段にあがっていると思いますが、この1960年代の録音にして、合唱団はとてもまとまっています。
音はしっとりと適度に残響もあり、悪くないですね。

しかし、今回、あえて、アンセルメの抜粋盤を取り上げたのは、デュエットのソプラノをアメリングが歌っているから。当然、いまどきの歌い方ではないですが、モダン演奏の範囲内で、とても清楚で軽めな歌が、素敵なのです。
ソプラノが入ってくると音楽の雰囲気を全部持っていてしまうので、フルート、オーボエ、ソプラノ、アルトの4重奏として、バランスは、ちょっと崩れてしまっているかもしれませんが、この声の魅力には敵いません。ヴィヴィヴラートも、今聴くとかなりかかっていますが、音楽の品をおとしめるものではありません。

コラールは大合唱と、重心低いオケによる、壮大なものですが、違和感はあまりありません。クレンペラーのマタイを思い出してしまいましたが。

ちなみに、私が持っているこの2枚組のCDには、管弦楽組曲2曲とカンタータ全曲が4つ(130、67、105、45)カンタータのシンフォニアが2曲とこの101番からの抜粋が入っていますが、管弦楽組曲よりも、カンタータの方が、数段聴き栄えがするように思います。
清潔な音楽性を持つアンセルメは、バッハの声楽曲に適性があったのではないでしょうか。
彼の指揮のバッハ、この2枚組で全てのようです。マタイやロ短調ミサの録音はないようですが、あったら、是非聴いてみたかったです。

バッハ カンタータ全集 Vol.10 / コープマン アムステルダム・バロック@HMV

管弦楽組曲、カンタータ集 / アンセルメ@HMV

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