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zoom RSS 邪悪な緊張感。バルトーク「中国の不思議な役人」/ ブーレーズ ニューヨークフィル

<<   作成日時 : 2011/12/06 01:41   >>

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良い子にしてないと「不思議な役人」聴かせるぞ!

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こちらはLP版のジャケです↑


「中国の不思議な役人」
〜一幕のパントマイムのための音楽

ニューヨーク・フィルハーモニック
スコラ・カントゥルム合唱団

ピエール・ブーレーズ

録音:フィルハーモックホール、ニューヨーク
1971年5月11日


デモニッシュな音楽を聴くシリーズ、とうとうこの曲にたどりつきました。

猥雑にしてエネルギッシュで、大層聴き栄えがすることから、吹奏楽アレンジでも人気のこの「中国の不思議な役人」。
しかし、一般的、クラシック音楽ファンからは、『弦楽器とチェレスタのための音楽(通称“弦チェレ”)』や『管弦楽のための協奏曲』などより、一段評価が低くみられているきらいがあるようですね。でも私は、こっちの方が、直截で、下世話で、好きだなあ。

バレエ音楽と表記されることも多いのですが、wikipediaによれば、パントマイムを伴う音楽・・ということだそうです。
その発禁パントマイムの筋については、そのwikipediaをご参照いただくとして、その退廃的な内容が、まさに良く表現されているなあと感心するような音楽だと思います。

全曲版とちょっと短い組曲版がありますね。組曲版が20分弱、全曲版が30分程度。
組曲版が短く刈り込まれているのは当然として、大きな違いは、組曲版が最後がffで爆発して終わるのに対し、全曲版が不気味にホラーな合唱を伴ってppで終わることでしょうか。CDでは全曲版の方が圧倒的に数が多いのではないでしょうか。

私自身は、最初に聴いたのが小澤+ボストン響の組曲版(DGのLP。今は廃盤。)で、最初から圧倒され、まさに虜になりましたね。“ハルサイ”より好きだったなあ(今でもそうかも。)。
なので、どちらかというと組曲版のほうが纏まりが良いように感じてしまうところなんですが(特に演奏会で取上げるなら、盛り上がって終わるところも良いし、ちょっとだけ出てくる合唱不経済だしね。)、やはり、最後の背筋も凍る合唱が入るところで、怖さ30%増な全曲版を聴くのが、クラヲタとしては正しいあり方と言えましょう。

LP時代から有名なこのブーレーズの旧録音盤ですが、最近はストラヴィンスキーの『火の鳥』とのカプリングが定着しており、ジャケットが『火の鳥』バージョンになっているのが、“役人”ファンとしては許しがたいところ。

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演奏は、トガっていた頃のブーレーズのものゆえ、切れ味鋭く、緊張感ピリピリ。だからといってマッシブなオケの魅力にも事欠かない理想的なものですね。旧盤(というか2個目の録音?)の“ハルサイ”とか『ペトルーシュカ』の演奏と同様の傾向です。最後の恐ろしげな合唱も秀逸。あまりに怖すぎて、繰り返し聴くのがつらいとも言えますが。

録音も、もともとが4チャンネルだったからか(SACDの4チャンネルものも復刻されているようです。)、独特の深い音場感で、エコーもきれい。ある意味つくりものめいているところが、逆に面白くも不気味です。

最近、刺激が少ないとお嘆きの貴兄に・・。


バルトーク「中国の不思議な役人」/ ブーレーズ ニューヨークフィル@HMV





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