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zoom RSS 慟哭のアレグロ、祈りのアダージョ。メンデルスゾーン 弦楽四重奏曲第6番 / カルミナ四重奏団

<<   作成日時 : 2014/09/14 19:05   >>

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メンデルスゾーンが書いた一番暗い音楽でしょうか?BGMには不向きですが深淵にして深刻な曲です。
スタイリッシュで緻密なカルミナ四重奏団の演奏も感動的。

画像


メンデルスゾーン 弦楽四重奏曲第6番ヘ短調

カルミナ四重奏団

1991年1月21-24日
スイス、ラ・ショー・ド・フォン、ムジカ・テアトル


頭の中がメンデルスゾーンの音楽にチューニングされているので、《スコットランド》シリーズの傍らちょっと違う曲種のものもぼちぼち聴いてみようと思います。


メンデルスゾーン、先の記事にも書いたように、いわゆる天才肌の作曲家です。天才ですから、速筆で、曲を書くのに苦労せず、端正でしなやかで美しい音楽を苦も無く作ったように思われています。しかし、《スコットランド》のように最初の楽想を得てから苦節十数年、生みの苦しみの中から出た名作もあります。
このメンデルスゾーン死の年に書かれた弦楽四重奏曲第6番もそういった曲の一つかもしれません。
というのは、この曲が、メンデルスゾーンの最大の理解者でありライバルでもあった姉、ファニーの死の直後、「音楽のことを考えようとしても、まず心と頭に浮かんでくるのはこの上ない喪失感と虚無感なのです。」という状況の中から、少しづつ楽想を絞り出すようにして書かれた(もののよう)だからです。「ファニーへのレクイエム」と題されてもいるようです。
そういった背景からも分かるように、他のメンデルスゾーンの曲とは趣を異にし、悲劇的な慟哭の音楽が前面に表出されています。まるでベートーヴェンやシューベルトのもののように・・。

第1楽章
トレモロの冒頭は胸をかきむしられるような不安とか不穏とかいったものを表した音楽でしょうか。シューベルトの《魔王》なんかを思い起こされました。主部の慟哭のメロディも胸を打ちます。

第2楽章
1楽章に続くスケルツォも救いのない激しく暗い音楽です。トリオでも曲調は変わらずに激しい感情の出口はありません。

第3楽章
ここに来て死者を悼む音楽。しかし、長調の祈りの中でも祈る方の寂しさがにじみ出てくるようでもあります。

第4楽章
1楽章から続く、暗く疾走するアレグロの音楽。最後の追い込みの激しいこと。

悲劇的な曲を聴くは多いですが、これは結構そんな中でも、聴いていて途中息苦しくなるような悲しみを持った曲でした。


カルミナの演奏は、音色が楚々として上品ですが、いざというときのパワーも十分。同曲異演を聴いていませんが、上質なものであることは間違いないと思います。

寂しい秋に聴く音楽としては、あまりに深刻すぎるかなあ。

メンデルスゾーン 弦楽四重奏曲第6番 / カルミナ四重奏団@HMV






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