一年365枚 2017

アクセスカウンタ

zoom RSS シベリウス ヴァイオリン協奏曲 / Midori メータ イスラエルフィル

<<   作成日時 : 2006/07/10 00:01   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 4 / トラックバック 2 / コメント 6

一音一音に命の通った、Midoriの余裕ささえ感じさせるシベリウスの大名演です。

以前、miwaplanさんが書かれていたので、違う演奏を・・と探していたのですが、やはり、Midori を超えるシベリウスの協奏曲のアルバムを探すことは出来ませんでした。
ということで、素直に Midori のこの演奏について、書くことにしました。

うるるさんも、昨日シベリウスのことを書かれていました。『こういうジメジメしたときに、ある種の清涼効果→シベリウスを聴くことなのかなあ。でも3楽章は結構熱気あるなあ。』と思い聴き始めました。

第1楽章
ppだけれど、凛としたヴァイオリンの音。決して図太い音ではないのでえすが、芯の通った良く通る音だと思います。ソロが歌いだしてからのメロディの表情も、豊かでなおかつ、上品なこと。オケと対比でも、音の濃さ、負けていません。
寂しいような、厳しいようなカッコ良いこの音楽に本当にマッチしたヴァイオリンですね(この曲のソロは女性が良いと勝手に思いこんでいますが・・。)。

メータはゴージャスに音を鳴らす人なので、あまりシベリウスのこの曲の伴奏には似合わないかなあと思いましが、オケが弦のきれいなイスラエルフィルということもあって包容力のある好サポート + カッコ良いところはカッコよく決めてくれます。
ヴァイオリンの重音も過不足なく両方がバランスよく聴こえ、しかも美しいハーモニー。
Allegroの主部に入るところのオケ好きなんです。フルートを始めとする木管の藍の手も良いです。
カッコ良いですよね。
ヴァイオリンソロの表情付け、濃厚ですが、決まってますねえ。ちょっと間違えると下品になりそうなところ、本当に素晴らしいバランス、上品なところでとどまっている。
15分過ぎからのコーダも、奔流のようなオケの流れの中にあっても、一人果敢に立ち向かっていく巧みなカヌーの漕ぎ手ようです。

第2楽章
最初の木管美しいです。
そのあとに続く、ヴァイオリン・ソロの低音の子守唄のような旋律、Midoriの歌い方に“日本的”情感を感じさせます。
3分過ぎのオケのフィヨルドを思わせるようなオケの巨大な音の塊。その中から凛として現れてくる、ヴァイオリン・ソロ、一瞬か細く見えるのですが、それはちょっとした見せ掛けだけです。まったく強靭なレーザー光線のような音。
6分過ぎくらいからの重音での歌も胸に迫ります。
静かに、消えて行くソロヴァイオリンの音。

第3楽章
ちょっと田舎くさいリズムにのって、今までの楽章の暗い雰囲気を払拭するがごとき、お祭騒ぎが始まります。ヴァイオリンのソロも、ここに来て、技巧的で見せ場もあります。Midori は、そんな技巧的な部分は当然、余裕の合格点でクリアして、オケの迫力に一歩も負けていない腰の入った音です。しかも、きたない音は一つたりともないんです・・。
重音、ハーモニックスそれぞれの技巧そのものが技巧だけでおわっていない、歌に音楽になっている。
最後もオケともどもカッコ良く決めまくってくれちゃってます。

私自身、国粋主義でも何でもないと思っておりますが、Midoriが同じ日本人であることを、(たとえばイチローと同様に)誇らしく思います。

シベリウス ヴァイオリン協奏曲 / Midori メータ@HMV

人気blogランキングへ
音楽ブログランキングへ
にほんブログ村 クラシックブログ

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 4
なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ガッツ(がんばれ!)

トラックバック(2件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
ジャン・シベリウス:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調作品47 SRCR9651
 ヴァイオリン:五嶋みどり 指揮:ズービン・メータ 演奏:イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団  録音:1993年7月26-30日 場所:テルアヴィヴ、F・マン・オーディトリウム 時間:32分15秒 MIDORIのスケール大きなヴァイオリン演奏が良いです。歌い回し、テ ...続きを見る
まぁちゃんのクラシック音楽覚書き
2006/07/10 00:16
シベリウス小品集で涼をとる:ヴァイオリンorチェロとピアノのための作品集
ちょっと季節外れっぽいかもしれないけれど、何となくシベリウスの室内楽を聴きたくて、この2枚を聴いてみました♪v 連日のうだるような湿気の中、これを聴くと何となくす〜〜っと一瞬涼しくなったような気になります。 という意味では、この季節にぴったりなのかもしれません・・・。 ...続きを見る
Un Dia de Noviembre
2006/07/11 23:24

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
こんにちは。
この演奏は、いいですよね(^^♪

MIDORIは、もっと認められてもいいような気がしてます。

弟の龍君のブラームスはDVDのを買って視聴したのですが、まだ評価は保留というところかな。デヴューのCDまで買って聴いてるんだけどね。

MIDORIの新緑に期待してるんですけど、やっぱり今は音楽家にとって難しい時期なのかな?
miwaplan
2006/07/10 00:23
リンクありがとうございます(というか、お恥ずかしい次第です)。
シベリウスの小品集は涼しげな「錯覚」を感じたのですが、協奏曲とかになると熱くなるんでしょうね。私はこの協奏曲も五嶋みどりさんの演奏も聴いたことがないので、聴きたい候補に入れておきます。これジャケットも素敵ですよね。メータも絵になる指揮者の一人。モノクロなのがさらに二人を引き立てているかも?

話が飛躍しますが、弟くんの方は中学校の音楽の教科書の裏表紙にカラー写真がドドーンと出てます。ほかにも、ドミンゴやらジョン・ウィリアムス(ギター)なども1pカラーで出ているんですよ〜〜。息子は「だれ、これ?」と言ってますが(^_^;)
うるる
2006/07/10 08:31
>miwaplanさん、
Midoriは“本物”ですよ。(というほど、他にMidoriを一杯聴いているわけではないのですが。)結局、これより魅力的なシベコンは見つけられませんでした。

>うるるさん、
メータとシベリウスの組み合わせはどうかと思ったのですが、Midoriが介在しているがゆえに、素晴らしいバランスになっています。シベコン初めてでしたら、これを推薦します。

龍くんは、教科書にのっちゃうような偉人だったんですかあ・・。

garjyu
garjyu
2006/07/10 22:38
>龍くんは、教科書にのっちゃうような偉人だったんですかあ・・。

本当ですね。後ろの方じゃなくってすごく目立つ位置なんです。「若い音楽家たち」みたいなくくりで、五嶋龍を筆頭に村治(弟)なんかも出てました。クラシック音楽を身近に感じさせようという狙いによるものかと・・・。
私たちが子供のころだと、そういう場所にはきっとベートーヴェンとかがきっと載っていたんでしょうけどね。

うるる
2006/07/11 00:57
こんにちは♪  最近 garjyu さんのブログでは KiKi にはさっぱり(?)のジャズの話題が多いので、ちょっとお邪魔頻度が下がっちゃっていました。  ゴメンナサイです。  いえね、ジャズにまったく興味がないわけじゃないんですけど、なにぶんにも新しい世界に突入する余裕もあまりないもので・・・・ ^^;

さて、この演奏、いいですよね〜。  KiKi もシベリウスのVコンでは最近はもっぱらコレですね。  ここ何日かは garjyu さんも、うるるさんも、ダンベルドアさんも、みんながシベリウスで涼をとる(?)状態ですね〜(笑)。  KiKi も近日中に「フィンランディア」あたりで一筆いこうかなと思っています♪  
KiKi
2006/07/12 12:36
KiKiさん、すいません。ちょっと、マニアック(ウルトラセブンとかmiwaplanとしか盛り上がらないだろうなあという、はなからの予想だったのですが、根がオタクなので、書かずにはいられなかったりしてました。)だったり、ジャズは、ちょっと修行のため、最近週一ペースを自分に課しているもので。

私も、KiKiさんのピアノ課題曲シリーズはなかなかついていけず、いまさらながら、ピアノ音楽に弱い私を再確認しちゃいました。
1年後には、ジャズピアニストの名前の方を一杯知っていたりして・・。

garjyu
garjyu
2006/07/12 23:32

コメントする help

ニックネーム
本 文
シベリウス ヴァイオリン協奏曲 / Midori メータ イスラエルフィル 一年365枚 2017/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる